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先急ぎ・焦り運転の防止法
なぜ、人は『急ぐ』のか
「出発が遅れた」「渋滞にはまった」等、時間に余裕が無いとついつい急いでしまう。
その一方で、本来は急ぐ必要が無いのに「前の車がノロノロしている」「同乗者に上手いと思われたい」等の理由で、先を急いでしまうこともあります。
特に企業ドライバーは、「出発が遅れてお客様とのアポイントに間に合いそうにない」「前の車が遅いから快適な走行ができない」等、自分の思い通りにことが進まないと『焦り』や『苛立ち』を感じています。
そのような状態のときは、周囲へ目が向かず、注意が散漫になり、冷静に状況を認知し的確な判断を行うことができません。
その結果、速度超過や無理な追い越し等、安全より『先を急ぐ』ことを優先してしまい、事故を引き起こす危険性が高まります。
同じ状況でも、その人の性格や考え方によって捉え方が違う
では、急がず焦らず、ゆとりある運転をするためにはどうすればよいのでしょうか。
前の車が遅いとき、焦りやイライラで車間距離をつめたり、クラクションを鳴らしたりする等、攻撃的な「あおり運転」を行うドライバーがいる一方で、「何か事情があるのだろう」と落ち着いて運転するドライバーもいます。
要するに同じ状況でも、その人の性格や考え方によって捉え方が違ってきます。
自分を客観的にみつめ直し、落ち着いて運転する為には、まず、時間や心に余裕をもたせることです。
そして、自分自身が「焦っている」「イライラしている」と感じたら、大きく深呼吸をして冷静になるよう心がけ、前に割り込もうとしている車があるときは、「お先にどうぞ」と道を譲るぐらいの心の余裕がないといけません。
実際、自分自身の運転を客観的に見られない方は、ドライブレコーダー等、自分の運転映像を利用し、普段からどの様な運転をしているのかを診断してもらい客観視する事も大切かも知れません。
試す価値あり!先急ぎの運転防止法
自分の運転性格を見直す
先急ぎ運転は「焦り」や「苛立ち」の気持ちから起こりやすく、ドライバーの性格が如実に表れます。
優柔不断な人、せっかちな人、イライラやカッとなりやすい人は注意が必要です。
2割移動時間を長く見込、早く出発をする
先急ぎの気持ちは、遅れが生じるなど時間的余裕がなくなった場合に強くなります。
時間的余裕がなくなると、人は何かを省略しようとしますが、特に安全確認などを省略しがちになるので、常に早めの出発を心がけましょう。
先を急いでも時間短縮にならないと考える
先を急いで速度を出したり、追越しや進路変更を繰り返しても、信号交差点の多い一般道路では、それほど時間が短縮されるわけではありません。
むしろ危険な運転行動による交通事故などのリスクが大きくなります。
エコドライブを実践する
一定の速度で走行し、できるだけ加速・減速を少なくするエコドライブを常に実践していくことも、先急ぎ運転の防止につながります。
時間管理と気持ちのコントロールが大切
時間の余裕がないのであれば少し余裕を持って出発する、焦りや苛立ちを感じたら一度深呼吸して気持ちを静める、といった「時間管理と気持ちのコントロール」ができるようになれば、先急ぎ運転をする必要なくなります。
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