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密閉された車内は安全ですか?
世界中に猛威を振るっている新型コロナウイルス。
各企業では、感染防止のためにテレワークの推進、時差通勤など、さまざまな対策が講じられていると思います。
その中でも車を所有している企業はどのような車内対策が有効なのか、今一度まとめてみたいと思います。
どの様に感染するのか
厚生労働省のサイトでは、次のように2つの感染方法が考えられると記されています。
(1) 飛沫感染
感染者のくしゃみ、咳、つばなどと一緒にウイルスが放出され、他者がそれを口や鼻から吸い込む場合。
例:屋内などでお互いの距離が十分に取れない状況で一定時間一緒にいるときなど。
(2) 接触感染
感染者がくしゃみや咳を手で押さえたあと、その手で周りのものに触れるとウイルスが付着します。
そうしたものを他者が触り、その手で口や鼻を触ることで粘膜から感染する場合。
例:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど。
乗り物や屋内施設など、特に密閉された空間は換気が困難であるため、現段階で利用する際に注意が必要です。
これは大型施設や公共交通機関だけでなく、一番身近にある車も同様です。
「車は不特定多数が利用するものではないから、そこまで神経質にならなくても大丈夫」
「むしろ、車の方が安全ではないか」と思われるでしょうが、一つの車両を何人かの従業員で活用するケースやヒトや荷物の移動に車両を活用する企業も少なくはありません。
念には念を。
少しでもリスクを軽減し、安全と健康を守るためにも、今できる最大限の対策を行いましょう。
運転手に求められること
先ずは車内で飛沫を出さないためにもマスクの着用は有用と考えられます。
特に複数人が乗車している際は「移さない」「移らない」観点からも大切です。
また換気も大切ですので、可能な限り窓を開けて運転しましょう。
※書類などが飛び散らないよう注意して下さい。
車内整備
オフィスや自宅同様、車内も清潔に保つことが必要です。
押さえるべきポイントは除菌と湿度を保つことです。
飛沫感染を防ぐにはマスクが有効ですが、接触感染のリスクを低減するには、除菌が有効だと考えられます。
人の手が触れやすいドア、ハンドル、シートベルト、各種操作ボタンなどを、適宜アルコール除菌すること大切です。
これから夏にかけては湿度が高くなりますが、初夏のころはまだ湿度が低い日もあります。
乾燥していると感じたら車内加湿器で保湿する対策も有用です。
※湿度が高い状態が続くとカビの原因になりますので注意して下さい。
人の往来が活発になると感染リスクは高くなる可能性がございます。
自分自身をの他、家族や同僚を守るために車内環境をもう一度見直してみませんか?
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