column
カクテルパーティー効果
無意識の選択
誰が何を言っているかわからないような騒がしい場なのに、自分の名前や興味のあるキーワードはしっかりと耳に入ってきたという経験はありませんか。
人混みや雑踏の中でも、自分に関係があったり興味があったりするキーワードを自然に聞きとることができる現象を「カクテルパーティー効果」と言います。
私たちは「音声情報を無意識に選択する」ことで、カクテルパーティーのように大勢の人間がバラバラに話をしている中でも、自分に関連性の高いキーワードが発せられると無意識にその音声情報を聞き取る傾向にあります。
このカクテルパーティー効果は音声情報に対する選択を提唱したものですが、「自分に関係している」「自分が興味のある」情報を取得するのは音声情報に限った話ではありません。
私たちは、周囲にあるあらゆる情報を無意識のうちに選択しています。
両方同時に注意を向けることは難しい
例えば、会議中、携帯に取引先から大切な仕事のメッセージが入った場合はいかがでしょうか。
会議の内容は頭や耳に入ってこなくなり、今は何の話をしているんだ…となった経験もあろうかと思います。
この様にカクテルパーティー効果のような音声の情報だけではなく、私たちは「見る」ことについても注意を選択していることになります。
つまり、私たちは複数のことに対し同時に注意を向けることは能力的に難しいということになります。
運転しながらのスマホの危険性
スマートフォンが普及し、生活になくてはならないものになっていますが、運転中に携帯電話やスマートフォンを使用した場合も、自分に興味のある情報を無意識のうちに選択しているのとまったく同じ状態になる可能性があります。
話に夢中になると、どうしても前方の情報の取得は付加的になり、ハンズフリーなら大丈夫だろうと思うかもしれませんが、対応にミスや遅れが生じるでしょう。
運転中は、雑談や携帯など他からのノイズを排除し、常に注意水準を適当な高さに保つことで、交通環境に対応する必要があります。
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