ホワイトアウト

ホワイトアウトによる事故

先日、東北道で1.2キロにわたり約140台(事故に巻き込まれた車が約50台、その他、間を走り身動きがとれなくなった車も含む)の車が立ち往生する大規模な多重事故が発生しましたが、原因とみられるのは、吹雪で視界が悪くなる、“ホワイトアウト”でした。

「ホワイトアウト」は、雪によって視界が奪われてしまう気象現象で、数10m先の道路状況も確認できなくなるほか、前後左右、上下感覚を奪う恐ろしい現象の一つです。

雪国ではないドライバーの方も多くいる中で、ホワイトアウトがなぜ、発生するのか。

また、実際にそのような状況下に遭遇した場合、どのような行動をとればよいのかを知っておかなければなりません。

発生しやすい状況がある

ホワイトアウトが発生しやすい状況として、乾いた新雪があり、雪粒が結合しにくく、雪が移動しやすい-2℃未満の気温で、強風時に起こりやすくなります。

発生場所である宮城県大崎市古川は1/19(火)正午で気温は−3.6°C、雪が降るなか、最大瞬間風速27.8メートルと観測されています。

天候、気温、風速を予め把握し、事前に大雪や吹雪が予想されているなら、発生の可能性を予測し、ホワイトアウトに対して構えることができます。

ホワイトアウトに見舞われたときの運転方法

ホワイトアウトが発生した場合、ハザードランプをつけるなど、なるべく車を目立たせ減速するべきですが、減速し過ぎては後方からの衝突の可能性が増します。

結果的にはドライバーひとりひとりが臨機応変な対応をするしかありませんが、近くのパーキングエリアやサービスエリア、また、可能であれば最寄りのコンビニやガソリンスタンドに退避することが求められると思います。

吹雪の際は運転を控える

今回の事故の時間帯に同じ場所を走行していたドライバーは、古川ICの手前に「この先 地吹雪地帯」という看板があり、地吹雪地帯に入ると、途端にホワイトアウト状態になった、と証言しています。

大雪や吹雪が予想されている場合は、地吹雪地帯に入ることで、猛吹雪やホワイトアウトの可能性があり、少しでも不安を感じる場合や後回しにできる用事であれば、運転を控える判断も大事です。

無理をして運転を続けていると、事故や立ち往生にもつながります。

自分の命や大切な家族を守るため、吹雪の中での運転はなるべく控える勇気も必要なのではないでしょうか。

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