教習所のコロナ特需と働き方改革

2021年6月13日

コラム

企業研修の予約が取りづらい状況

昨今の教習所業界は全国的に大変混み合っており企業研修をはじめとし、各種の予約がとりずらい状況が続いています。

私共も全国に8校の自動車教習所を運営していますが、同様の状況が続いており、一時期はコロナ禍で教習所自体が休業要請の対象となるなど、大変な時期もありましたが、お客様のご期待に応えられるよう、絶えず企業研修を行える体制を継続しております。

新型コロナウイルス感染拡大の影響

こうした教習所業界の予約が取りづらい要因はいくつかありますが、一番大きい要因としては新型コロナウイスル感染拡大により、運転免許を希望する年齢層に時間ができた事による需要爆発にあります。

今まで通勤・通学が当たり前だった生活様式が一変し、学校ではオンライン授業化が進み、仕事においてもリモートワークが活発化しました。

これにより、普段の授業や仕事への取り組み方が変化し、昼間に空いた時間が出来たという方が増えたほか、3密を避ける移動手段として、クルマが注目されたことなどによって、新たに運転免許を取りに教習所へ通う方が増加したと推測されます。

逆に企業研修は企業の社員に対する交通教育の見合わせや延期により若干の減少傾向にありますが、例年通りに交通教育を行っている企業が殆どであり、交通教育のオンライン化など、新たなニーズに対するお問合せも多くいただいております。

教習所業界でも進む「働き方改革」

教習所業界における「働き方改革」推進として、従来の仕事のやり方、業務管理の在り方が見直されており、残業時間の削減など、各種業務の遂行にかかわりがある関係者の皆様の理解も得ながら、改革の推進に向けた取組を行う教習所が増えていることも上げられます。

その他、少子高齢化が進む中で、高齢者の免許更新の際に実施する高齢者講習の増加や教習指導員のなり手不足などの要因もありますが、一刻も早く新型コロナウイルスの収束により従来の体制を取り戻しつつも、AI教習車やオンラインによる交通教育の推進など、新しい時代の交通教育を提案していけるように精進してまいります。