エコドライブ+法令遵守

目についた論文

先日、交通心理士の研究会で興味深い実践報告の論文を目にしましたので共有をしたいと思います。

企業が行っている企業内での交通教育の方法としては、「OJT」「Off-JT」「自己啓発」の3つの方法がありますが、10年前ぐらいでしょうか、安全運転行動としてエコドライブが有効であるといった事例が多くあり、企業の交通教育の中でエコドライブ教育が流行った時期がありました。

あまり耳にしなくなったエコドライブ

今では、以前ほど耳にしなくなった「エコドライブ」という言葉ですが、無意識に行っていることは多々あります。

その理由の一つとして、車が低燃費化され、車自体が、「今は低燃費走行してますよ!」「エコドライブしてますよ!」という事を教えてくれたり「自分自身の運転や自車の燃費」を数値化し視覚的に教えてくれる、また、ボタンひとつでエコドライブを支援してくれる装置がついたりといった事が大きい要因かもしれません。

しかし、エコドライブで求められる「早めのアクセルオフ」「加減速の少ない運転」など、企業ドライバー自体が自覚や理解しずらい部分もあり、業務上時間に追われるなど、運用の定着化が難しい部分もありました。

その中で、「OJT」「Off-JT」「自己啓発」といった3つの教育の中で「エコドライブ」と、エコドライブではカバーしきれない安全確認行動として一時停止や制限速度、右左折時の徐行といった「法令遵守」に基づく行動を加えた運転行動目標を実行及び習慣化し、進捗管理することにより事故が大幅に改善できたという内容の論文でした。

この取り組みの中では、企業ドライバー全体の危険挙動回数や燃費の変化において大幅な改善があり、運用開始後の3年間を比較しすると、年々有意な差が認めれられていることからも、偶然ではない事が明らかであり、事故件数も3年間で半分以下まで削減されていました。

エコドライブを考え直す機会

こうした企業での実践的な取り組みだけではなく、教習所の教習でエコドライブを習得した方が、卒業後2年経っても一般ドライバーより燃費が良い状態を継続しているという論文もあり、企業での積極的なエコドライブを踏まえた交通教育や取り組みが交通事故防止や経費削減に大きく役立つ可能性がありそうです。

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