適性処遇交互作用

適性処遇交互作用とは

適性処遇交互作用という言葉は教育の場や心理学の中で使われる言葉ですが、企業の教育担当者の中にはお分かりになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

全国の教習所の教習指導員は指導員資格を取得する際に教育知識という科目を勉強し審査が課せられておりますが、その科目の中で出てくる言葉として、この適性処遇交互作用があります。

言葉だけでは非常にとっつきにくく、分かりにくい言葉ですが、適性、処遇、交互作用という3つの言葉から成り立っており、適性とは与えられた条件下での学力や既有知識・性格・態度・興味・感心など個人差を指し,処遇とは教授法,学習方法,時間などの操作可能な学習条件を指します。

そして、研修の成果が適性と処遇の組合せによる効果として現われることを、適性処遇交互作用といいます。

企業の教育で考えれば

簡単にお伝えするとすれば、研修受講者の個人差(適性)と教授の仕方(処遇)による相乗効果や相殺効果(交互作用)を適性処遇交互作用といえば分かりやすいでしょうか。

個人差によって適合する教授法は異なるにもかかわらず、すべての受講者に対して効果的な万能薬的教育が行われているケースは、研修成果に影響を与える適性は誤差なのかもしれません。

普段から企業が行なっている多種多様な教育も、教育を公平に実施することが当たり前となっていますが、研修受講者の年齢、性別、性格、知識、興味、感心などの色々な要素によって個人差が大きくでる中で、ドンドン進むが粗雑さを感じさせる方、動作はゆっくりで時間は掛かるが、着実に技術を身につける方、個々の教育方法の『相性』も考慮して、研修方法は受講者の能力や個性に応じて使わなければかえって、研修進度を遅らせる可能性もあり、個人差に配慮しない教育はどの受講者にもオールマイティに効果があるわけではないことを想定して心に留めておく必要があります。

教習所の実車による運転教育において、原則1対1が導入されている背景にもこうした配慮を行う必要があるからであり、企業における運転教育においてもこうした適性に応じた処遇のあり方について考え、実施運用していくことが、より安全な運転行動のとれる企業ドライバーの育成に繋がっていきます。

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