column
許容するリスク
交通参加者であることのリスク
社有車を使用している営業マンや送迎ドライバーなどの中には、役職についたベテランや事故を起こしそうにない人が事故を起こしたというケースもあるのではないでしょうか。
私共、教習指導員は指導員審査と呼ばれる国家試験をパスして資格を取得しているわけですが、筆者自身も指導員資格を取得して20年以上の月日が流れ、自分自身の運転も変化してきていると感じる一方で「教習所の指導員だから事故は起こさないでしょう」とよく言われます。
筆者自身の感覚としてはそんな事は全くありません。
サンデードライバーの方より事故のリスクは低いかもしれませんが、普段から自動車を運転すること自体が、ある程度のリスクを許容していると感じているからです。
筆者は毎朝、バスに乗って会社へ出社していますが、いつ、交通事故に巻き込まれるか分かりませんし、歩行中に赤信号無視の車が突っ込んでくるかもしれません。
かと言って、道路交通に参加しないと移動が出来ないことを考えると、出社するという目的のために、普段から皆さんはある程度のリスクを許容して行動をおこなっていることが分かります。
企業としての許容範囲
全ての企業ドライバーが交通参加者としてのリスクを考えて行動しているわけではないと思いますが、顧客のもとへ向かう様々な移動行為には常にリスクが伴っているということを認識しておいた方が良いと思います。
なぜならば、本人のヒューマンエラーだけではなく、想定外の外的要因が発生することはあり得るからです。
また、企業としては、公共の交通手段を使用するより、社有車を使用する方が利便性が高く、効率的な一方で、事故が発生するリスクが大きいことも認識した上で、許容しているわけですが、私共のクライアントからお話を伺っている限り、そのリスクに対する許容範囲はバラバラであり、職場環境、企業風土等が大きく影響していると感じます。
そうした経験の中で、一つ、言えることは、企業として、また、企業ドライバーとして、リスクは許容しても、小さな事故や軽微な違反が発生することは決して容認してはいけないということです。
その小さな綻びが将来の大きな事故を招く道標になっていきます。
コラムの定期配信について
定期配信のご依頼を頂きましたら、以降の配信コラムを定期配信させていただきます。
担当者のご紹介
マジオネットのオンライン教育
★ネット環境があればどこからでも受講可能!
★PC、タブレット、スマートフォン等マルチデバイス対応!※1
※1:ご利用のOS、ブラウザ等により、一部ご利用になれないデバイスがございます。