待てるドライバー育成の必要性

待てないドライバーの行動

前の車がモタモタしているとき、みなさんはどう思われますか。

イライラしてその車を追い越さずにはいられないという気持ちになったり、あおり行為をして早く行かせようという気持ちになったり、みなさんその様な経験があるのではないでしょうか。
 
しかし、そんなときにたとえ前の車を追い越したり、あおり行為をしたところで、目的地に到着する時間はそれほど変わりませんし、急いでいることにより、リスクのある行動を優先するなど、事故を起こしやすいことを忘れていけません。

筆者自身、教習所の現場で10年以上の実務経験が有りますが、教習中に無理な追い越しやあおり運転をされた経験はたくさんあります。

もちろん、交通法規を遵守しながら走行をしている中で、無理な追い越しやあおり運転をしてくる車に対して、気にする教習生を落ち着かせながら教習を行なっていますが、教習生には、「怖さ」「罪悪感」「焦り」「怒り」といった様々な感情が起こっていることがあり、その感情が運転行動に影響しないように配慮を行います。

実際の追い越される側やあおられる側の感情というのは様々であり、事故やトラブルの原因になり得ることは、この時に学びました。

ちょっと待つことの間(ま)

筆者が新人の教習指導員だった頃に、当時の技能課長から「ちょっと待つことで、事故がその間を通過するんだ」と教わったことがあります。

この「ちょっと待つ」ことが大切なんだ!と。

当時の私は、そんなことしてたら判断遅れちゃうじゃん!としか思っていませんでしが、今になって考えると、イライラして、追い越したいと思ったときにすぐに行動に移すのではなく、ちょっとの間を待って、本当に自分の行うことは安全なのかどうか、交通社会人として、また、企業を代表するドライバーとして適切な運転行動なのかを、いま一度、考える「間」をとることは大切なことだぞ。と教えてくれていたのだと思います。

そのちょっと待つ時間の差が、事故を起こすか起こさないかの大きな分かれ道になることがあるのでしょう。

その「ちょっと待つ」勇気が「間」を作り、自分を客観視させ、安全なドライバーへと成長させます。

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