ジレンマゾーンと「急ぎの心理」

信号の変わり目とジレンマ

信号が青から黄色に変わった瞬間、止まろうか、そのまま進もうか一瞬迷うという経験はありませんか。

横断歩道や交差点内で停止する車もあれば、加速して通過する車もあることは皆さんもよく目にされることと思います。

信号機が黄色に変わった際に、ドライバーが進むべきか停止すべきか判断に迷う間に走行する範囲を「ジレンマゾーン」といいます。

道路交通法施行令第2条(信号の意味等)の「黄色の灯火」のなかで、黄色信号については、「車両等は、停止位置をこえて進行してはならないこと。

ただし、黄色の灯火の信号が表示された時において当該停止位置に近接しているため安全に停止することができない場合を除く。」とあります。

「当該停止位置に近接しているため安全に停止することができない場合」の判断はドライバーによって異なるため、ジレンマゾーンに入った車は、結局、急減速して停止するか、急加速して停止線を超えるか、もしくは赤信号になって停止線を超えることになり、いずれも追突や交差点内での事故の原因になると言われています。

黄色信号の時間や全赤信号(両方向が赤になるクリアランスタイム)の時間、心理状態、交通の流れ、道路の規模にも影響され、普段の運転行動が反映されやすい場面となります。

先急ぎという本能

車を運転する際、
先行したい、もっと速く、という先急ぎの気持ちになりやすくなる、
実際にノロノロ走っている車がいるとイライラする、
のは、先を急ぐ気持ちがあるからでしょう。

ある大学教授は、この「先急ぎの心理」を次のように解説しています。

「人が最も優先する行動は、生命保存のための行動で、その中で最も重要なものは、食料獲得の行動である。

食料を獲得するためには、食料がなくならないうちに食料のあるところに到着している必要があり、すなわち他人よりも先行することが必要になる。

このような食料獲得という生存競争を我々の祖先は長い間繰り返してきたに違いなく、この先急ぎの行動メカニズムは遺伝的に我々に与えられていると考えられる。

こうした、人間の行動メカニズムが自動車などでの交通事故の原因になっているのだ」と。

私たちの本能であると言われる「先急ぎの心理」をなくすことはできず、先にご紹介したジレンマゾーンでの判断や行動に「先急ぎの心理」が影響します。

そうしたことを踏まえると車を運転する上で必要なことは、この本能をコントロールする術をドライバー自身が見つける、または学んで身に着けることにあるのではないでしょうか。

もともと日本人は他の諸外国人に比べて「先急ぎの心理」が強いと言われていますが、気づかないうちに、筆者はもちろん、あなたも、他のドライバーもみんな、本能的に先急いでいるのです。

先急がない生活や人生にしたいものです。

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