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運転と夜間視力
夜間視力とは
信号や標識・標示など、昼間は見えていたものが夜間になると見えづらくなることはありませんか。
特に夜間の雨の日の運転には、苦労されている方も多いはずです。
この目の見え方には周囲の明るさが影響し、特に暗い場所における見え方を「夜間視力」といいます。
運転の基本である認知において、見る力は重要なファクターであり、今回は昼間と夜間で視力が変化する仕組みや対策について考えていきましょう。
まず、これは人間の目のメカニズムが関係しています。
昼間より夜になると視力が低下するケースが一般的であり、矯正視力1.0程度のメガネの場合は、夜間視力が0.8程度になると言われています。
しかし、夜間視力の数値や通常の視力との差は人によって異なり、ほとんど変化しない人もいます。
人間の目のメカニズム
人間の目は、周りの明るさに反応して瞳孔の開き方を調整し、取り込む光の量を調節しています。
・明るい場所では取り込む光量を抑えるために瞳孔の開きが小さくなる。
・反対に暗い場所では少しでも多く光を取り込むために瞳孔の開きが大きくなる
ため、瞳孔の開き方の差は、乱反射の発生度合いに影響を及ぼします。
明るい場所では瞳孔の開きが小さくなるため水晶体での乱反射が起きにくく、反対に暗い場所では瞳孔の開きが大きくなるため水晶体での乱反射が起きやすいのです。
乱反射が起こるほどものが見えづらくなるので、結果的に暗い場所では視力が低下すると考えられています。
※水晶体とは人間の目がピントを合わせるためのレンズ
夜間の走行への対策
瞳孔の変化は、人間の目が暗所でも光を取り込んで視界を確保するために起こり、それに伴って発生する視力の低下が夜間視力です。
なるべく夜間の運転を控え、もし運転する場合には十分注意するといったことが大切ですが、メガネ類を使用する方法はいかがでしょうか。
◎イエロー系のカラーレンズメガネ類を使用⇒車のヘッドライトは主にブルー系が用いられており、イエローはブルーカラーをカットする働きがあると考えられています。
◎夜間の運転に適した夜間用のサングラスを使用⇒視界を広くカバーできるため、夜間運転や夜釣り、夜のランニングなどの活動的なシーンに向いています。
運転の基本は「認知」です。
適切な認知ができないため、見落としや見誤り、誤判断の原因とならないように気を付けたいものです。
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