マイクロスリープによる企業リスク

マイクロスリープとは

「マイクロスリープ」には幾つかの定義があるようですが、自分では眠気が無い・眠っていないと思っていても、目を開けたまま瞬間的に眠ってしまうこと、このように覚醒しているときに数秒間眠ってしまう状態のことをいいます(短ければ1秒、長くても30秒程度の睡眠状態に陥ることを指すことが多い)。

以下は、参考にマイクロスリープにより1秒間眠ってしまった際に走行する距離ですが、イメージしやすい例だと、時速90kmでは25mプール1面の距離を居眠りで走行することになります。

時速  秒速 / 1秒

40km  11.1m
50km  13.9m
60km  16.7m
70km  19.4m
80km  22.2m
90km  25m
100km  27.8m

当然、マイクロスリープに陥っている状態は、危険な状況に瞬時に対応できないため、走行車線を逸脱し対向車線にはみ出してしまい正面衝突をしたり、前方の停止車両に認知できずノーブレーキで突っ込んでしまったりなど、重大な事故を引き起こす原因となります。

脳が勝手に休み始める

マイクロスリープに陥る原因として、睡眠不足・精神的疲労・低酸素症や眠くなる薬の使用・時差ボケなどいくつかあげられますが、睡眠時無呼吸症候群もマイクロスリープを引き起こす原因となります。

いずれにしても予兆なく突然マイクロスリープに陥ることもあり、単純作業を行なっているときや、退屈な授業、会議中に気を抜いたシーンでは、マイクロスリープを経験した方も多いのではないでしょうか。

いずれにしても、疲れた脳が勝手にお休みを始めている状態となります。

企業リスクでもあるマイクロスリープを防ぐ

マイクロスリープを防ぐ方法としては、その個人にとって十分な睡眠をとるということにつきます。

また、「眠くなる薬を飲んだら運転をしないこと」や、「睡眠時無呼吸症候群があれば治療を維持する(睡眠時無呼吸症候群はしっかり治療をしてコントロールすれば、眠気はほぼ消失し身体への影響を防げることがわかっています。)」ということが大切です。

企業の管理者ともなれば、マイクロスリープが引き起こされることにより本人が危険にさらされることのみならず、社会的に大きな事故へつながることさえも簡単に想像がつきます。

日々の睡眠や疲労に対する教育だけでなく、社有車を運転するドライバーで、睡眠時無呼吸症候群が疑われる方には、想定される危険と会社としてのリスクを理解してもらい検査を受けてもらいましょう。

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