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50代からの安全運転対策
認知機能の低下は運転に影響
高齢ドライバーによる悲惨な事故を、テレビやネットニュースで目にする機会があります。
高齢者が重大事故を起こす割合の高さは、統計上でも確認でき、年齢層別の免許人口10万人あたりの死亡事故件数(原付以上第一当事者)で見ると、75歳未満の平均が3.7件なのに対し、75歳以上の平均が7.7件と2倍以上も多いというデータがあります。
高齢ドライバーの事故率を押し上げている大きな要因の一つに、認知機能の低下があげられますが、その代表例が認知症です。
認知症は加齢に伴って脳が変化することで起きる疾患ですが、年齢とともに発症率が高くなる傾向が強くなり、認知症になると、物忘れがひどくなるだけではなく、脳の働きが低下するため、運転にも大きな影響を与えることは誰もが想像できることなのではないでしょうか。
認知症は緩やかに進行
認知症にはいつくかタイプがある中で、最も多いのがアルツハイマー型認知症であり、脳の中に原因物質がたまることで発症するといわれていますが、一般的に認知症だと診断される20年以上前から原因物質がゆっくりと脳の中に溜まり、それに伴い緩やかに進行していきます。
車の運転をするときには、脳のさまざまな機能をフルに使っているという認識はあまりないかもしれませんが、例えば、50歳を過ぎた頃から以下のようなことが気になるということはないでしょうか。
・車のキーや免許証を探す機会が多くなる。
・運転している途中で行き先を忘れてしまう。
・急発進や急ブレーキ・急ハンドルなど運転が荒くなった。
・ウインカーを出し忘れることがある。
・交差点の右左折時に歩行者や自転車が急に現れて驚くことが多くなった。
・運転が妙に疲れるようになった。
・高速道路を利用することが怖くなった。
・合流が怖くなった。
・車庫入れで壁やフェンスに車体をこすることが増えた。
など、いずれも脳の認知機能が衰えると現れやすい症状となります。
有効策は?
いかがでしょうか、運転に関して上記のような気になる兆候が出ている方もいらっしゃるかもしれません。
会社として、相談できる体制や病院へ受診してもらう仕組みがあってもいいでしょう。
75歳で認知症を発症する方は、55歳で既にアルツハイマー型認知症の原因物質が脳にたまり始めています。
企業としてよりながく安全運転を継続してもらうためには、50代からの対策を考えはじめてはいかがでしょうか。
また有効な策は、生活習慣の改善にありそうです。
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