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新入社員が知っておきたい「社有車を運転するということ」
社有車を運転することの意味
4月に入り、真新しいリクルートスーツに身を包んだ新入社員を見かける機会が増え、全国の教習所でも新入社員に対する安全運転研修が実施されています。
新入社員であろうと、ベテラン社員であろうと、社有車を運転することに関しては、社会から要求される期待は一緒であり、運転にあたってはコンプライアンス的にも、道路交通法の遵守は基本の基です。
それは、社会人にとって当たり前のこと。
ですが、果たして新入社員にとっても当たり前のことなのでしょうか。
それは、違います。
個人差はあると思いますが、社有車を運転することはプライベートの延長という価値観もあります。
車を利用して営業をする企業のドライバー(以下、「企業ドライバー」としましょう)は、運転することで対価を得ている「プロドライバー」ではありませんが、素人とは一線を画す必要があります。
単に運転技能だけではなく、社有車を運転することのリスクとその結果を想定でき、安全な走行をすることへの高い責任感を持つ必要があるのです。
新人社員は運転免許を取得して数年の方が多いことを考えると、彼らへの安全運転管理には特に目を光らせる必要があるでしょう。
新入社員の知識や経験値からくる意識不足
新入社員のほとんどは運転経験が少なく、営業で使用する社有車とマイカーの区別がうまくできず、安全意識が希薄な人がほとんどです。
そこで「会社の看板を背負って走っている」といった安全運転の重要性や社会人としての自覚を意識づけることが必要であり、マイカーと違い、社有車での事故が会社にどれだけの損失をもたらすかをよく自覚するべきです。
事故を起こす可能性は、誰にでもあります。
プライベートで交通事故を起こした場合、個人に対して行政、民事、刑事の責任がそれぞれ課せられますが、業務中に起きた事故についてはどうでしょうか。
個人に課せられる責任に加え、企業対しては、自動車損害賠償保障法で定められた「運行供用者責任」や民法に定められた「使用者責任」が課せられます。
さらに損害賠償などの直接的損失に加えて、事故対応に関わる人件費の発生や営業機会の損失、企業のイメージ失墜による取引の中止など目には見えない間接的損失も発生し、大きな損害をもたらします。
ここまで挙げた事柄は一部ですが、一社員が起こした事故が企業に与える影響の大きさは計り知れません。
交通事故以外のリスクもある
これは若者に限ったことではありませんが、コンビニでエンジンを掛けっぱなしにするなどマナーの問題や社有車の盗難など、大事な書類やパソコンのデータ紛失に繋がるケースも十分に考えられ、このあたりの指導は、社有車を運転する営業や直行直帰型のサービス業では重要でしょう。
さらに、片側一車線のカーブや交通量の多い道路に平気で駐車する人も少なくありませんが、事故が発生するケースも十分考えられ、社有車を運転させる上で道路環境への配慮もしっかり行なってもらうためにも、企業を代表するドライバーであることの自覚やリスクはしっかりと伝えていきたいところです。
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