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事故惹起者と事故多発者への対応
事故惹起者と事故多発者
「事故惹起者」とは聞きなれないし見慣れない言葉かもしれませんが、交通関係者の中では当たり前のように使われている言葉で、「ジコジャッキシャ」と読みます。
「事故惹起者」とは事故を発生させた方であり、「事故多発者」とは繰り返し事故を発生させた方を言うことが一般的です。
事故多発者の定義とは
事故多発者の定義は、企業によって様々であり、処遇や対策も含め、この定義により大きく変わってきます。
大体の企業が、「1年間で2回以上」「1年間で3回以上」「配属後2回目」といったところでしょうか。
事故多発者が見られやすい層として、若年層が挙げられると思いますが、20代前半までの若年層のドライバーは、業務に不慣れ・車に不慣れ・運転に不慣れであり、運転技能が十分ではないことが主たる原因だと考えられます。
ここで紹介したい事として、「過去3年間に事故を2回以上起こしたドライバー」は、「その後3年間に事故を起こす確率が約17%ある」というものです。
これは「過去3年間無事故だったドライバーが、その後3年間に事故を起こす確率」の6.4倍にあたります。
つまり、とても高い確率で事故を再び起こしていることになります。
このように、過去に事故を繰り返すドライバーが、その後も事故を繰り返す可能性があることや、交通違反を繰り返すドライバーが事故を起こし、違反も繰り返す傾向が強いことも知られています。
多発することへの対策
企業によっては、特定の業務で交通事故が多発するケースや特定の事業所で交通事故が多発するケースもあることから、運行計画や業務内容が運転に影響を与えている可能性もあります。
安全運転管理上、事故惹起者や事故多発者の存在はドライバーだけの問題ではなく、企業の問題として捉え、教育を中心としつつ、定期的な運転評価や面談、または配置転換も踏まえた対策が必要になることもあります。
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