梅雨時の運転対策

6月8日、気象庁より九州南部の梅雨入りが発表されました。
梅雨の季節は激しい雨による視界不良や路面状況の悪化により、多くの交通事故が発生します。
これらの事故を防ぐためには、そのための対策を講じることが重要です。
とは言うものの、交通事故対策にウルトラCはありません。

今回は、雨天に関わる交通知識をクイズ形式で出題します。
初めて知る方は引き出しの一つとして、ご存じの方は再確認いただき、今後の安全運転にお役立てください。

雨天に関わる交通知識3択問題

Q1、雨のタイミングで交通事故がもっとも起こりやすいのはいつ?

①降り始め
②本降り中
③雨上がり

A、①

雨の降り始めに事故が多い理由はいくつかありますが、主に以下のような原因が考えられます。
第一に、路面の滑りやすさです。
雨が降り始めると、路面にホコリや油分、泥などが浮いてきます。また、路面が冷やされて、タイヤの温度も下がります。その結果、滑りやすくなるというわけです。
二点目は、歩行者の注意不足です。
傘を持たない歩行者や自転車が、雨を避けようと先を急ぎ、不意に飛び出してくることが考えられます。
三点目は、運転者の適応の遅れです。
雨が降る前の感覚やリズムのまま運転してしまい、環境の変化に対応できないまま事故に至ります。

Q2、走行のタイミングで交通事故がもっとも起こりやすいのはいつ?

①発進時
②追い越し時
③停止時

A、②

追い越し時は視界不良の中で前方車両を追い越すため、そこに注意が集中します。
その結果、対向車や後方からの接近車両、歩行者などを見落としがちになります。
路面がぬれている状況下では、どのタイミングにおいてもスリップしやすいことに変わりはありませんが、追い越すために加速し、危険の発見に遅れ、急ハンドル・急ブレーキをかけることで、スリップ事故に至ります。

Q3、雨でスリップし違法駐車車両に接触しました。過失割合はどれ?

①0:10(100%相手)
②50:50
③10:0(100%自分)

A、③

原則的には、接触した側(スリップした側)に100%の過失があります。
事故の状況によっては修正要素が考慮され、路上駐車側にも一定の過失があると判断された場合でも10~20%の範囲にとどまるようです。
接触した側からすると、「そこに駐車車両がなければ…しかも違反駐車」と納得のいかないところですが、根拠は道路交通法第70条にあります。
運転者には常に安全運転義務があり、事故時には前方不注意が問われることを認識してください。

今回は、雨天に関わる交通知識をクイズ形式で出題しました。
答えの根拠、背景を知識の引き出しに加えていただき、今後も安全運転に努めていきましょう。

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