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令和6年秋の全国交通安全運動~地域重点~
暑さはまだ残っていますが、日の入りが早くなってきました。
日の入りは地域によって大きく異なります。であるならば、交通事情もそれらに影響され地域差が出てくるはずです。
ということで、今回は先週に引き続き「秋の全国交通安全運動」をテーマに、令和6年秋の運動重点の“地域重点”について見ていきたいと思います。
期間(再掲)
令和6年秋の全国交通安全運動のスケジュールは、下記のとおりです。
期間 | 令和6年9月21日(土)~30日(月) |
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交通事故死ゼロを目指す日 | 令和6年9月30日(月) |
地域重点
都道府県の交通対策協議会は、全国重点のほか、地域の交通事故実態等に即して必要があるときは、地域の重点を定めます。
ここでのポイントは、「地域の交通事故実態等に即して必要があるとき」という点にあります。
つまり、中央から示された全国重点に輪をかけて強化したい取り組みのある地域のみそれを独自に表明する、という仕組みになっています。
実際には、多くの交通対策協議会は全国重点と変わらない施策でありますが、独自の施策が確認できた一部の地域を紹介いたします。
北海道
・スピードダウンとシートベルト着用の徹底
秋田県
・高齢者の交通事故防止~歩行者ファースト意識の浸透~
埼玉県
・横断歩道における歩行者優先の徹底
島根県
・運転時の前方注意と歩行者保護
岡山県
・横断歩行者優先の徹底
・運転中のスマートフォン等使用禁止の徹底
・スピードダウンの励行
広島県
・運転時の前方注意と歩行者保護
徳島県
・追突事故及び交差点における事故の防止
福岡県
・運転中のスマートフォン等使用禁止の徹底
佐賀県
・スマートフォン使用等のながら運転の根絶
長崎県
・特別広報活動:横断歩道「止まらんば運動」及び「安全横断「手のひら運動」」の推進
熊本県
・運転中のスマートフォン等使用禁止の徹底
宮崎県
・脇見・ぼんやり運転等の追放
地域重点に見られる地域の特性
地域重点を俯瞰すると、主に二つの要素に焦点があたっていることに気付きます。
一つ目は“横断歩道”、二つ目は“スマートフォン”です。
横断歩道
横断歩道の交通では歩行者が優先であることに疑う余地はありませんが、現実には横断歩道上での歩行者と車の接触事故が後を絶ちません。
特に信号機のない横断歩道での事故は問題となっています。
長崎県の「手のひら運動」をご存じでしょうか?
「手のひら運動」は、歩行者が横断歩道を渡る際に、車の運転者に対して手のひらを見せることで横断の意思を伝える取り組みです。
この運動は、長崎県警察が2017年から推進しており、歩行者と運転者の双方が交通ルールを守り、交通マナーを高めることを目的としています。
(参照:長崎県警察HP)
スマートフォン
九州管区では、いまだにスマートフォンを使用しながら運転するドライバーが多いということでしょう。
想像してみてください。
着信に気を取られ、横断歩道を通過したときに子どもをはねてしまった…。 |
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「顧客の対応をしなければならなかった」
「通過する直前までは姿が見えなかった」
どのような言い訳を並べても、事故は正当化できません。
安全運転より優先する通信など、あるものでしょうか?
今回は先週に引き続き「秋の全国交通安全運動」をテーマに、令和6年秋の運動重点の“地域重点”について見てきました。日の入りの地域差によって交通事故実態が変わることはありませんでしたが、交通事情そのものに地域差があるというのが実態として浮かび上がってきました。
街角に立つ警察官の姿は、本年も最終コーナーに差しかかったことを表しています。
残すところおよそ3ヶ月、気を抜かず安全運転に努めましょう。
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