column
「気づいてもらえないのが新常識」という提案
気がついてくれていない
いま、この記事を開いてくださったあなた自身も含め、車を運転している、実はほとんどの方々が、前方をゆっくり進む歩行者や自転車などが、こちらの存在に中々気づいてくれない、と、困った経験があると思います。
クラクションを鳴らしておどかすのは気が引けるし、気がついてくれていない、と思って、次第に減速しながら気をつけて接近すると、結局どうしても、静かに相手に近づく結果になってしまうため、とても近くなっても、ますます相手は気づいてくれません。
「気づいてくれないなあ」と思っている自分自身
- ☆耳が若い頃に比べると遠くなっているために、中々気づかないかも知れないお年寄り。
- ☆ともだちとSNSやりとりするのに夢中かも知れない若い人。
このときの「かも知れない」が、不思議と当たってしまい、イライラが募る。この運転心理。冷静さを失う原因のひとつです。この状況に気を揉んでいる中で、まったく別に、横から子どもたちが飛び出してくれば、ふだんよりも、気づくが遅くなりそうですね。
ということは、「気づいてくれないなあ」と思っている自分自身そのものが、「高い事故リスク」になっているわけです。
気づくのが遅いのは、当たり前です。
こちらが気になりだした時点で、後方の車にすぐに気づいていたら
さて、ここで今、冷静に立ち戻って考えてみると。前進するあなた自身は、前を向いており、前方の歩行者にしてみると、背後に車が迫ってきているわけですよね。
そうであれば、気づくのが遅いのは、当たり前です。
もう少し突き詰めると、こちらが気になりだした時点で、後方の車にすぐに気づいていたら、それは奇跡です。
「歩いたり自転車を運転している人は、うしろにセンサーがないので、たとえスマホに夢中になっていなくても、中々こちらに気づいてくれなくて当然」
このことを今一度、前提として心の中に置いてみて、接近する前から、どのように避けるのか、急に横断しないか、など、後ろから、その方々の目線の先などを、見ている私たちの側から予測してあげると、気持ちも楽な上に、リスクも、うんと減らせますね。