column
自動車学校の使い方新時代
遠い過去の記憶
運転免許を取る際に、多くの方は、指定自動車教習所と書かれた自動車学校に行って、学科試験等の一部免除を受けられる手順で、都道府県公安委員会から発行される普通自動車運転免許を取得しています。
多くの人にとって、めまぐるしい日常の中で、それは、遠い過去の記憶になっていると思います。あるいは忘却の彼方。そういえば、おんなじ色の教習車がどばーっと並んだところに通ったような気がするな、よく覚えてないや。という方もいるのでは(W)。
あの制服の指導員の人々ってどんな人?
指定自動車教習所の「教習指導員」というのは、厳しい試験に合格した国家資格を持つ先生方です。毎年、「法定講習」を受けて資格を更新しなくてはなりません。また、医師や弁護士の免許とは異なり、必ず現場に所属して任用されていることが必要で、資格を持っていても、1年以上現場所属から離れていると、再び公安委員会の審査に合格しなければ、再び指導員として働くことができません。
初心運転者の育成
指定自動車教習所の最大の任務は、「初心運転者の育成」
少子化の影響で、指定自動車教習所の数は少しずつ減り始めており、現在1,200余りとなっています。現在生き残っている自動車学校は、厳しい選別の中で選ばれているところ、とも言えるかもしれませんね。
指定自動車教習所の最大の任務は、「初心運転者の育成」と定められていて、安全意識の高い免許取得者を社会に送り出すことを課せられています。
最近、全国の1割以上の自動車学校が、熱心に企業研修の受け入れを行なうようになっています。単に免許を取るための場所、ということから、社会全体にかかわり、「地域の交通安全センター」という、そもそも自動車学校に課せられたもう一つの任務を、多様に果たしていこうという取り組みは、ありがたいところです。
企業教育のプロに
残念ながら、自動車学校の指導員は、もともと、企業教育のプロではありません。そのためか、事故を起こしてしまった社員の再研修に、近くの教習所に頼んで再研修を頼んでみたけれど、効果がなく、何度も事故を起こしている、という例も聞かれます。
「プログラム」が大事です
「効果的な教育」と「統一した目での評価」
自動車学校は、ただそのままでは、企業教育のエキスパートではありませんが、全国統一の運転免許検定基準を習得した優秀な判定者ですから、その全国の指導員のみなさんに、研修者の、どんなところをチェックしてもらうか、その、企業人教育の「プログラミング」をいかに行なって、「効果的な教育」と「統一した目での評価」の両方を実現していくことが、とても大切な取り組みになってきます。
そこに気づいて、早くから、オリジナルの企業研修システムに取り組む会社が、あるそうですが。。。さあ、どこでしょう。