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運転のいろいろな死角!(前半)
クルマの運転中に死角によって危ない場面に遭遇したことはありませんか。
駐車場や構内で、同じような事故が多発する原因の一つにこの「死角」が関係しているかもしれません。
死角とはクルマの運転席からどうしても見えない全ての範囲を言いい、クルマ自体の死角の他に道路交通には様々な死角が数多く存在します。
今回はそんな死角について考えてみましょう。
まずはどのような死角があるのかいくつか考えてみます。
(1)クルマ自体の死角
全てのクルマには範囲に差はあるものの、そのクルマ自体の構造からくる死角の部分があります。
運転席に座ったとき、前後左右の窓から見えない部分すべてが死角になります。
また、クルマの左右の前と後ろにはピラー(柱)があり、運転席からピラー越しの見えない部分も死角となります。
最近では助手席側のミラー下部や車体の前後部にカメラを装着しているクルマもあり、これは少しでも死角をなくそうという工夫です。
しかし、それでもクルマには死角が残ります。
自分の死角についてイメージしておくことは危険予知に必要な事であり、相手の死角についても想像力を働かせることにつながります。
自分から見えているからといって、相手も自分が見えているとは限りません。
日頃から相手のクルマの死角に入らない防衛運転を心掛けてください。
また、駐車場や構内において、自車の死角をできるだけ少なくするのにもっとも有効な手段は、正しい運転姿勢をとることです。
視野と死角に注意して、あらためて自分の運転姿勢をチェックしてみてください。
(2)駐車車両がつくる死角
路上に駐車車両があると、その向こう側が死角となり道路を横断しようとする歩行者や自転車の発見が遅くなります。
また、道路の両側に駐車車両がある場合や駐車車両が連続している場合は、死角となる範囲が広くなり危険度が増します。
そのような場合は駐車車両の窓越しや車体の下などにも目を配って、歩行者や自転車の早期発見に努めましょう。
特に幼児は背が低いため、駐停車車両が普通自動車であっても死角に入りやすい事を認識しておきましょう。
(3)右折車の死角
交差点を右折するときに最初に注意しなければならないのは、対向直進車の存在です。
直進車が接近していれば、当然交差点中央付近で待機して、直進車をやり過ごす必要があります。
そして、直進車が通過した後に右折しますが、そのときに注意するのは直進車の後方を走行してくるバイクです。
直進車とバイクの走行位置により右折車のドライバーからはバイクが直進車の死角に隠れてしまい、全く見えないことがあるからです。
右折する際に対向直進車が目の前を通過すると同時に一気に右折する方がいますが、こうした右折が習慣化していると、直進車の死角にバイクがいた際に対応できません。
右折時は、直進車が通り過ぎた後に、ゆっくりと右折していけば、たとえバイクが直進して来ていても、十分に対処できるはずです。
(4)見通しの悪い交差点の死角
住宅街などの見通しの悪い交差点では、ブロック塀などが死角をつくり、安全確認の難しい場所が存在します。
こうした見通しの悪い交差点では、バイクや自転車が見えにくい場所にいることを予測し、停止線で一時停止したあと、少し自車の頭を出して再度停止しましょう。
自車の存在を発見されやすいように、停止・確認を3段階にわけて、ワン・ツ-・スリーのリズムで死角の危険に対処することが大切です。
※『後半(5)〜(8)』は、次回にご紹介致します。
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