あおり運転をされない為には

あおり運転とは前方を走行する車に対して車間距離を必要以上に詰めて異常接近する、追い回す、幅寄せ、パッシング、クラクションを鳴らして相手を威嚇するといった嫌がらせをする行為のことです。

2017年6月に起きた「東名高速夫婦死亡事故」での危険なあおり運転や、2019年8月に起きた茨城県内の常磐自動車道でのあおり運転暴行事件で、あおり運転に対する世間の関心が高まっています。

お客様からのご相談の中に、あおり運転に対するご相談も増えています。

道路交通社会では運転以外のことでイライラしていたり、乱暴な運転を繰り返したりするドライバーもいます。

その中でも悪質で危険なドライバーは、前の車が「遅い」、後ろの車に「あおられた」、運転が「ムカつく」など相手の行動に対し過剰に反応し、気がすむまで執拗に追い回しや急停止を行う等、嫌がらせ行為を繰り返す可能性があり、さらに過熱すると、無理に停止させて暴言や暴行行為に及ぶ可能性もあるため大変危険です。

このようなドライバーの標的にならないためには、相手に不快を与えない運転を行う必要があります。

そこで、今回はあおり運転をされない為にはどうすれば良いのか考えてみましょう。

利他的な運転を心掛ける

「あおり運転」に遭わないためには、相手を思いやる運転を心がけることが大切です。

では、どの様な事を心がければいいのか基本的な事をご紹介します。

発進するときはスムーズな加速をし、停止するときは緩やかな減速で止まりましょう。

ゆっくり過ぎる発進は後続車をイライラさせ、強い減速による停止は、後続車に「追突しそうだ」という嫌な思いを与えます。

十分な車間距離をとりましょう

前の車に対しては安心を与えることができ、急な割り込みがあったときは安全に対処することができます。

車間距離を詰めてきている、あおられているという印象を前車に与えない様にします。

車線変更は先行車や後続車との距離を十分にとり、ゆっくりとスライドするように移動

十分な距離とゆっくりとした移動は、後続車が車線変更してくる自車を認識し、安全行動をとることができます。

後続車に割り込まれたという印象を与えない様にしましょう。

また、適切な合図も相手に意思を伝える大切な行為です。

合図を出さない、遅いなどは相手に不快感を与える原因になります。

道を譲る

道路は自分だけのものではありません。

後続車が急いでいるように感じたら、路肩に寄って「お先にどうぞ」と道を譲りましょう。

追い越し車線を走行している場合は、走行車線に移動しましょう。

周囲の方達がどの様な方なのか分からない道路交通の中では、常に相手の立場に立って運転をしていくことがトラブルを抑止する手段の一つであり、言葉でコミュニケーションが取れない車同士だからこそ、相手の思いを感じ取り回避するスキルが必要なのではないでしょうか。

次回は、あおり運転の対処法について考えていきます。

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