column
コラム
添乗指導のポイント
雰囲気作りと良好な関係
運転教育の一つとして「添乗指導」というものもあります。
これは、運転未熟者に対する技量の向上や本人が気づいていない癖を指摘し、それを修正させる場として有効な手段の一つです。
ただし、クルマという狭い空間の中で指導者と一対一の場面ですので、アドバイスの仕方やタイミングに十分配慮をしなければいけません。
場合によっては「認知的不協和」を起こして自分の正当性を主張しがちで、せっかくの指導が逆効果になりかねません。
※認知的不協和とは受講者のもつ認知と指導者のもつ認知との間に不一致が生じること
添乗指導の際は指導を受ける側が固くならない雰囲気作りと相手の言葉を受け入れ易い良好な関係作りが大切です。
効果的な添乗指導
試験や検査をするような雰囲気ですと、普段の運転態度や傾向が見られなくなります。
また、運転中にあれこれ言われても頭に残らず不快な印象が残るだけとなり、結果的に効果的な添乗指導とはならなくなります。
その場その場での指導は最小限にとどめ、詳しい指摘や指導はなるべく運転終了後、お互いに落ち着いた状態でやるほうが効果的でしょう。
すべき動作をしなかった場合には、「なぜその行動を行わない事が危険につながるのか」を理解させ、その後、習慣行動へ変容させていくことが重要だからです。
最後に添乗指導の観察点としては、法令やマナーを守っているか、確認や判断は適切か、個癖など基本からずれてないかといったことです。
定期的に添乗指導を行い、日々の運転行動の確認や安全運転の動機付けを行ってみてはいかがでしょうか。
コラムの定期配信について
定期配信のご依頼を頂きましたら、以降の配信コラムを定期配信させていただきます。