台風の時、車の運転で知っておきたい事

お見舞い

この度の台風19号の被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

被災された皆様が、一日も早く平常の生活に戻ることができますようお祈りいたします。

また、教習所業界でも河川の氾濫など多数の被災した教習所があり、一刻も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

台風による災害

さて、昨今の台風は強烈な雨や風を引き起こし、場合によっては甚大な被害を与えるとても危険な自然災害となっています。

台風が接近すると電車などの交通機関がストップし、経済活動もストップする中、止むを得ず車を利用する方も多いでしょう。

突風や大雨の中、車を運転する方が災害に巻き込まれたり、動けなくなってしまうことがあり、台風時の災害要因ついて上げていきます。

強風

台風がもたらす『強風』 は特にトンネルの出入り口や橋の上、海岸沿いなど、横から大きく煽られます。以前、台風のニュースで大きなトラックが橋の上で横転する映像を目にした事がありますが、特に風の影響を受けやすい車の走行は避ける必要があります。

また、飛散物により、窓ガラスが割れてしまうトラブルも発生します。

落石や土砂崩れ

豪雨によって落石が予想される道路では、落石を受け止めて道路や通行車両を守る「防護柵」を設置しています。落石を防止するネットを張ったり、崩落しそうな斜面をコンクリート製の枠で固定することもあります。

土砂災害のおそれのある地区は「土砂災害警戒区域」や「土砂災害危険箇所」とされており、普段から走行するルートが土砂災害のおそれのある地区にあるかどうか、都道府県や国土交通省砂防部のホームページなどで確認しましょう。また、「土砂災害警戒情報」には注意しましょう。

冠水

冠水などによる被害を避けるには、高架下や立体交差のアンダーパスなど周囲より低い場所を避ける必要があり、浸水の恐れが想定される場合は、地下など低い場所での駐車にも注意しましょう。

アンダーパスなどの冠水した道路では、見た目で水深を判断することが難しく、推測で走行してしまうと車が浸水する危険があります。絶対に進入せずに迂回しましょう。

国土交通省が発表している『冠水路マップ』を利用したり、『ハザードマップ』であらかじめ確認しておくといざとうい時に必ず役立ちます。

また、一般的に走行可能とされる水深は、乗用車であればドアの下端、つまりクルマの床面が浸からない程度となります。

冠水路は、濁りもあり見た目だけでは水深を判断することが難しいため、いざ進入してしまうと、思いのほか深いことも考えられます。

ただ、運転席にいる限り、車の床面以上の水深であっても、ただちには浸水してきません。そのため、危険を察知するころには、車が浮いて前後に動かなくなり、エンジンの吸気口が水を吸ってしまったり、排気管が水圧で塞がれてしまい、エンジンが停止し、そのまま立ち往生という最悪の結果になりかねません。

万が一、車が冠水し車内にまで浸水してしまった場合は、すぐさまクルマを止め、慌てずにエンジンを停止させましょう。その上で避難経路を考えます。

水が引いたからといって、クルマに乗り込みエンジンを掛けると破損や感電の危険がありますので、ロードサービスや販売店に連絡する事をお勧めします。

河川の増水や氾濫など

川沿いの道路など河川の近くを走行しているときは、川の急な増水に注意してください。水かさが増えるだけではなく、濁ったり流木ある時は、上流で降った大雨により急激な増水があります。

各自治体でも浸水害の予想区域などを示したハザードマップを作成しているので、大雨の際に冠水・浸水の危険があるルートをあらかじめ把握し、より安全な場所に避難する必要があります。

タイヤのパンク

これは台風の強風で道路上に瓦礫が散乱し、その上を走行したことによってパンク発生します。台風が過ぎ去ったからと油断せず、車で出かけられる際は走行する道路の状況をよく確認ください。

情報収集が大切

台風時、必要に迫られて車で出かけざるを得ない場合には、ハザードマップや気象情報、警戒情報など、命を守るための情報収集を十分に行い、より安全な確率の高い判断をすることが重要です。

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