交通事故の「まさか!」

「まさか」という坂

人生には「まさか」という坂があると言いますが、交通事故にも多くの「まさか」があるのではないでしょうか。

「まさか、横の車が合図(ウインカー)を出さずに入ってくるとは思わなかった」

「まさか、自転車が飛び出してくるとは思わなかった」

「まさか、バイクがいるとは思わなかった」

「まさか…」「まさか…」「まさか…」

誰も交通事故を起こそうとは思っていないので、交通事故とは「まさか」で発生していることが多いのではないかと思います。

なかには、えー、これは「まさか」じゃないでしょー、と思うこともありますが、そのドライバーとっては「まさか」なのです。

今回は、運転中の「まさか」を減らすことが交通事故防止のポイント!という内容のお話です。

交通事故はドライバーの想定外

普段からドライバーは常に認知判断操作を繰り返し、運転を行っていますが、ほとんどの交通事故が認知と判断のミスによって起こっていることはご存知の方も多いと思います。

当然、安全確認を怠たったり、脇見を行っていれば、正確な認知が行えないわけですから、交通事故が発生した際は「まさか、いるとは思わなかった」「まさか、止まっているとは思わなかった」となります。

また、認知をしていたとしても、その対象が危険だと認識していなければ、事故が発生した際は「まさか、入ってくるとは思わなかった」となります。

いずれにしても、交通事故というのは本人の想定外で発生している事になります。

まさかのヒヤリハット

筆者も車の運転は好きでよくしますし、そもそも、車やバイクの運転を教えることを生業にしていましたので、数々のヒヤリハットを体験しています。

その中で、今も記憶に残る想定外は高速道路で鉄パイプが飛んできた事でしょうか。

夜間だった為、どこから飛んできたかわからないですが、まさに「まさか」です。

事故ではありませんが、愛車のZRX1100で山梨の峠道を走行している際に、見通しの悪い右カーブを抜けたら大きな鹿が散歩をしていて激突しそうになり、こちらも記憶に残る「まさか」でした。

皆さまも「まさか」で事故になってしまったり、ヒヤリハットを経験した方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

回避できない事故もある

当然、避けられない事故や回避できない事故もあると思います。

例えば、東日本大震災の巨大津波や原発事故を誰が予測できたでしょうか。

筆者は東日本大震災の時に石巻や南三陸へ1週間ずつボランティアに行きましたが、まさかの連続だったことを今も思い出します。

交通事故で言えば、高速道路を走行中、対向車線の車が中央分離帯を超えて飛んでくるなんて誰が予測できるでしょうか。

「まさか」から学び、次の「まさか」を発生させないことが大切であり「まさか」の情報共有や「まさか」の引き出しを増やす教育を行なっていく事で「まさか」を減らしていく事できると思います。

まさかを減らす取り組み

誰も交通事故を起こそうとは思っていないので、交通事故とは「まさか」で発生していることが多く、誰もが交通事故の加害者、被害者になる可能性があります。

そこで、「まさか」の情報共有や「まさか」の場面を教育していく事により、引き出しが増え、運転中のリスク回避や「まさか」を減らすことが交通事故防止のポイントです。

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