重大事故のリスクと教育の必要性

事故は仕方ないのか

先日、片側2車線の道路を自転車で横断する2人の少年へ、ブレーキをかける様子もなく、猛スピードで突っ込む白い乗用車の映像を目にしました。

残念な事に1人の中学生が亡くなるという結果になってしまいましたが、公開された防犯カメラの映像を見る限り、2人の少年たちは、これほどの速さで左側から車が突っ込んでくるなんて、予測できなかったと思います。

事故にたらればはありませんが、もし、乗用車がこの道路に定められた制限速度(時速50キロ)を守っていたら、2人は道路を渡り切っていたか、車の存在に気付き回避することが出来たのではないかと思います。

また、加害者の「スピードメーターを見て走ってるわけではないので、50km~60kmだと。(事故は)一瞬なので。同じ立場だったら、どうしようもなかったと思いますよ」というコメントからも、事故は仕方なかったという想いを共感して欲しいという心理が読み取れます。

企業においても類似のケースはあり得る

日頃、時間に追われる可能性がある企業のドライバーが業務中に事故を起こし、「アポイントの時間に追われていたので、同じ立場だったらどうしようもなかったと思いますよ」というコメントや報告が上がってきたら皆さんならどうしますか。

企業において、この様な報告が上がってくる事は稀かもしれませんが、類似のケースがないわけではありませんので、そうならない為の対策が必要となります。

ここでは、時間に追われるドライバーを例として考えていきます。

社内ルールや教育で回避できる

営業担当がアポイントの時間に遅れそうな時は、出来る限り早くお客様へ連絡を入れることをルール化し、常に安全を最優先に運転する方針を共有する必要があります。

会社の風土や営業担当の性格により、相当な無理をしてでもアポイントに間に合わせようとする可能性があります。

その先急ぎによるリスクを回避する術を教育しておかないと、いざという時に対応することが出来ません。

また、各営業担当が社用車を運転することの意味を十分に理解する必要があります。

例えば、「事故を起こしやすい特性を持つドライバー」は実際に存在し、3年間に事故を2回以上起こしたドライバーがその後の3年間に事故を起こす割合は、無事故のドライバーよりかなり高くなっていることは有名な話ですが、業務中、社有車を仕事の効率化の為に使用する中で、ルールや取り扱いを間違えると取り返しのつかない事になるという責任が会社や営業担当には常に付きまとっている事をよく理解してもらう必要があります。

企業としての責任を果たすためにも、企業ドライバーに対する適切なルールや企業ドライバーとしての自覚教育は、必要不可欠である事を改めて考えさせられる出来事でした。

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