column
居眠り運転を防ぐために
人は眠くなる
運転中に眠くなってしまう。
ドライバーなら、誰もが経験したことがあるのではないでしょうか。
東京海上日動様の「一般ドライバーを対象にした高速道路における居眠り運転に関するアンケートの調査結果」を拝見すると、「眠くなった経験がある」ドライバーは全体の約8割、また、「ヒヤリとした」経験があるドライバーは全体の約5割というアンケートデータからも、とても身近なリスクであることは容易に想像がつきます。
一瞬意識が遠のいた
運転中、眠気によって一瞬でも意識が遠のいたことに気付きハッとした経験がある方がいる一方で、もし、気付かず運転を続けたらどうなるのか?
実際に居眠り運転のトラックドライバーが渋滞で停止中の乗用車に突っ込み、乗用車の前に停止中のトラックの間で潰されるドライブレコーダー映像を見たことがあります。
被害者の方は大変お気の毒ですが、ノーブレーキで突っ込む居眠り運転の恐ろしさは、加害者のみならず、どうすれば被害者にならずに済むか、また、被害者になったとしても、いかに被害を小さくできるかを常に想定して運転する必要を感じます。
サーカディアンリズム
人はある時間になると自然と眠くなり、ある時間になると自然と目が覚めます。また一定の間隔で空腹感を感じ、一定の周期で月経がやってきます。このように人が生まれながらにしてもっている身体リズムは「体内時計」と呼ばれています。
そのなかでおおよそ24時間周期(人は25時間周期といわれる)のものを「サーカディアンリズム」と呼び、簡単に言い換えれば「おおよそ1日のリズム」となります。
日々の睡眠不足やサーカディアンリズムのような生理的な問題により、運転中、眠気に襲われてしまうことは十分に想定できることであり、適切な対処法を知っておく必要があります。
そこで、運転中にどうしても睡魔に襲われてしまった場合、居眠り運転による重大事故を回避するため、私が経験上、もっとも有効だと思われるのは、短時間の仮眠です。
ここでいう、短時間の仮眠とは15〜30分程度の仮眠で、仮眠時間が30分を超えると深い睡眠状態になるため、起きても身体が覚醒しきれずに眠気や疲労、ダルさを余計に感じてしまいます。
一方、15分未満だと眠気が取れず、スッキリしない場合があり、私の場合、仮眠時間は15分~30分以内程度がいいと感じています。
日頃から適切な睡眠時間をとる
睡眠不足により覚醒レベルが低下すると、酒気帯び運転と同じくらいに作業能力も低下するとされています。
私が一番感じるのは、外からの刺激や危険に対する認知や判断、予測など、対応の遅れは非常に感じます。
日頃から適切な睡眠時間をとること、また、眠気がある際は運転を控えるか、早めの対応策を教育する必要があります。
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