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新入社員が起こしやすい3つのミス
新入社員の事故リスク
新入社員が入社し、業種によっては、営業や配達など、社有車の運転を業務の一環として行うケースもあり、企業では事故防止の取り組みとして新入社員研修を実施していますが、コロナ禍においては、新入社員の実車による運転教育を専門家などの外部にいらいすることができないという企業もあり、内政で対応したいが…とお悩みの相談を伺うことがあります。
実車による運転教育を内政で行うのならば、その総務、人事や管理部門の方達が自ら実施するか、専門家を社内で育成するか、そういった知識と技能を有する人材を採用してくることが現実的な手段だと思います。
実際に緑ナンバーの大手企業は内政での人材育成に優れ、現場で培ったノウハウも含めた教育担当部署や担当者が配置されています。
ここでは、現状、新入社員への教育が難しい企業をはじめ、新入社員への教育を検討している企業の担当者の皆様へ、新入社員の起こしやすいミスから考えられる事故とその対応策を、初心運転者の育成機関の立場からの考えを共有をしたいと思います。
起こしやすい3つのミス
新入社員の特徴としては免許取得からの期間が短いため運転経験が少なく、運転技量が低い可能性が高く、また、車への興味が希薄なためペーパードライバーの可能性が高い。
その他、運転中は「取引先とうまく話せるか」「約束の時間に間に合うか」など、運転以外にも仕事への不安があり運転に集中できていないといったことが考えられますが、これらの状況を踏まえた上で、ヒューマンエラーを起こしやすい状態であることが事故を起こしやすくしています。
特に、新入社員が起こしやすいヒューマンエラーとして下記の特徴が挙げられます。
1、相手を見落としたり、発見が遅れたなどの確認ミス
2、他のモノに気を取られてしまい、前方から目を逸らして運転する前方不注意
3、相手を認識していたものの危険はないと判断する等の判断ミス
こうしたミスは若年者が起こす事故の特徴である「安全不確認」「脇見運転」「動静不注視」といった言葉に言い換えることができます。
想定できる事故と対策
こういった傾向を踏まえ、新入社員の事故として、以下の3つの事故を想定することができます。
1、確認ミスによる車庫入れや後退の事故
車両の動きや死角のイメージが湧かないこともありますが、適切な安全確認が出来ていないことが原因として考えられますが、車を降りて確認することは恥ではありません。
筆者が送迎バスを運転していた時は、車両感覚や死角が分からず、よく運転席から降りて、直接目視で確認をしていました。
自分の足りない部分を補う行動を取らせる必要性があります。
2、前方不注意による追突事故
携帯へのメールや電話の着信は新入社員にとって気になるものです。当然、ルールで禁止されていることなのは分かっていても、「取引先だったらどうしよう」「上司からの連絡だったらどうしよう」という心理が働き、起きるはずのない前方不注意が起こってしまいます。
企業によってはカバンに入れて後部座席へという社内ルールを運用している企業もありますが、「運転に集中し続ける環境」をどうすればできるのかを考えさせてみてはいかがでしょうか?
ここでは、安全を確保できるだけの速度と余裕のある車間距離をしっかりと管理させることにします。
3、危険感受性の不足による衝突事故
経験不足や知識不足により、何が危険なのか、どういう危険が起こり得るのか、という予測や判断が適切に行えません。
速度を出さない、周囲の車や人には近づかない、また、常に余裕のある運転行動をとらせるために余裕を持った時間管理を行わせる。
既に取り組まれていることも多々あると思いますが、現場の管理職の皆様が知っておいてもいい内容だと思います。
新入社員の事故を減らすために社内で取り組んでみてはいかがでしょうか。
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