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追突の事故事例とミスの備え
反射的にアクセルを踏んだ事故
先日、とある追突事故の事例を耳にしましたので、社内の事故防止の参考にしていただければと思い共有をしたいと思います。
まず、追突事故で皆さんがイメージする事故原因はどのようなものでしょうか。
おそらく、携帯電話を見ていた!や車内で何かを取ろうとした!といった、前方から目を離したことによる脇見運転、または、眠気に誘われてウトウトしてしまった事による居眠り運転を想像されるのではないでしょうか。
思い込み事故
今回、皆さんと共有したい追突事故事例は、思い込みによる追突事故です。
加害車両(軽バン)は赤信号で停止中、歩行者信号が青になり前方の確認をする前に反射的にアクセルを踏んでしまい、すぐ前にいた被害車両(ワンボックス)に追突した事故です。
この信号は歩車分離式で、すぐ前にいた被害車両は停止したままだった為、ブレーキを踏んだが間に合わず追突したとのことでした。
この追突事故は、停止時の前車との間隔が狭かった(1メートル程度)ことや加害ドライバーが高齢(74歳)であったことも影響していると考えられますが、例えば、横の車が発進したので、つられて発進したら前車は進んでいなかった等、類似の事例は考えられます。
この様に、ドライバーの思い込みによるアクシデントは多いと思います。
筆者も自分に都合のいい思い込みで、ヒヤリハットを体験することはありますが、そういう経験を踏まえて思うことは、「自分はミスをする」という事を改めて認識しなくてはいけないということです。
自分だけではありません、「人間はミスをする生き物」とよく言われますが、他車だったミスをします。
ニュースでは「自動車運転過失致死傷罪」とった言葉を耳にしますし、自動車保険では「過失割合」といった言葉を耳にします。
この「過失」という言葉は、不注意による失敗や、注意を怠って結果を予想できなかったときに使う言葉で、不注意でやってしまうミスが「過失」となります。
ミスに対する備えと習慣
今回の事例なら、停止時の車両間隔が3〜4メートル取れていたらどうだったのか、普段からクリープ現象を活用しながらゆっくりは発進する習慣がついていたらミスをしても追突までは至らなかったのではないかと思います。
自分がミスを犯しても事故にならない備えや、他車がミスをしても事故にならない備え、万が一、事故になってしまっても被害を最小限に抑えられる備えを行い、運転行動を習慣化しておくことはとても大切なことだと改めて思いました。
こうしたところが、企業が教習所の指導員に交通教育をお願いするメリットなのかも知れません。
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