column
安全運転管理の停滞は退化
ミスが起こる前提
非常に暑い日が続いていますが、皆さんはお変わりないでしょうか?
筆者が子供の頃は30℃を超える日は珍しかった記憶かありますが、今は30℃を超えるのは当たり前、40℃に迫る地域もあり、地球温暖化を実感しています。
さて、今回はヒューマンエラーの話です。
以前より「人間はミスをする生き物」という話はしていますが、このヒューマンエラーはヒヤリ・ハットのような小さなトラブルから、人命に関わるような大きな事故や会社の継続が難しくなるようなトラブルまで、あらゆる場面で発生します。
この様なヒューマンエラーを防ぎ、事故やトラブルに至らなくするための対策を各企業の管理部門が主幹となり実施をしていますが、そのポイントとしては「必ずミスが起こる前提」で考えることです。
例えば、うっかりミスで交通事故を起こした当人の不注意や性格の問題として、その事故を片付けていませんか。
実は手順や環境にミスを起こしやすい要因が隠れていることや、心の隙や焦りといったドライバーの内面に要因が隠れていることもあり、うっかりという言葉で済まさずに、その人が働く環境や手順など、背後に隠れている要因を見つけて、ミス防止の対策を講じていきましょう。
スイスチーズモデル
そこで参考にして欲しい考え方がスイスチーズモデルですが、これは以前のコラムでも紹介をしていますので下記のリンクからご覧下さい。
「スイスチーズの穴」
何か事故やトラブルがあった場合でも、幾重もの防御があれば大きな事故やトラブルを回避できるという、スライスしたスイスチーズの穴に例えた理論です。
「多重防御システム」ともいわれ、特に中小企業などの安全運転管理においては、下図の上側のようにチーズの枚数が少ないため、ちょっとしたことで危険がすり抜け、事故が発生しやすいのが実態です。
また、安全運転管理において、チーズの穴は形骸化や人材不足などにより知らないうちに大きくなったり、もろくなったりします。
そのため、安全教育や安全点検といったものを実施し、現状の客観視や継続的改善を行うことではじめて維持以上の状態を継続していけます。
安全運転管理も日々、進歩している中で、停滞は退化です。
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