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負の成功体験による不安全行動の習慣化
負の成功体験
負の成功体験って何だろう…と思った方がいると思いますが、簡単な例を挙げるとしたら一時停止で止まらずに事故にならない成功体験を繰り返すことにより、不安全な運転行動が習慣化されてしまうことです。
いい運転行動は習慣化してもらいたいですが、不安全な運転行動は習慣化してもらいたくないものです。
運転の見える化の大切さ
もう少し例を挙げるとしたら、M社の本気男(マジオ)君と熱人(ネット)君がA地点からB地点までそれぞれ社有車を運転して移動しました。
どちらもA地点からB地点まで、無事故無検挙で運転し、その事実だけを捉え、上司である管理者の立場から見ると、本気男君、熱人君共に安全運転であったという評価になります。
そこで、下記の図は本気男君、熱人君の運転行動を見える化し、その比較を簡単にまとめたものです。
本気男君、熱人君の運転行動をそれぞれ見える化し、比較してみると、本気男君は安全性の高い運転でしたが、熱人君は事故に遭遇してもおかしくない運転ではないでしょうか。
こうした、またまた事故に至らなかった運転でも、事故にならなかった負の成功体験を繰り返すことにより、これが安全運転と思うようになります。
これが、負の成功体験による不安全行動の習慣化です。
皆さんの運転はどうですか?
いつの間にか、熱人君の様な運転になっていませんか?
こうした熱人君の様な運転行動は、本人が交通ルールを認識していないために起こっている場合や、危険があることに気づいていない場合、リスクを承知で早く移動することを優先している場合など、色々なケースが考えられると思いますが、いずれにしても、「事故にならなかった」=「安全運転」という価値観になりやすいものです。
不安全行動を習慣化させないために
基本としてドライバー自身が、安全な運転行動を正しく理解していなくてはいけません。
その為には、初期教育の段階から運転行動の一つ一つに安全性の高い行動を選択する教育の実施、定期的な運転のチェックや運転の見える化による運転状況の把握やドライバーに対するフィードバック、交通ルール理解の推進、危険場面や社内事故の共有による想定を増やす取り組みなど、やりたいことはたくさんあります。
緑ナンバーの会社以外は、中々、車の運転教育や交通事故防止の取り組みに時間を割くことは難しいですが、企業、ドライバー共にやるべきことを実施し、交通事故の未然防止に努めてはいかがでしょう。
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