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知って期待する!「ピグマリオン効果」
ポジティブな期待こそが成長につながる
期待を掛けて、ポジティブな言葉で応援したり、勇気付けてあげると、人はそれに応えようと、普段以上の成果を上げることがあります。
心理学ではこれを「ピグマリオン効果」と言い、日本語では「教師期待効果」とも言います。
「人は褒められてこそ成長する」と言う方もいますが、ある実験では、学校の教師が生徒に対して「ポジティブな期待」を寄せることでその生徒の成績が向上したという話(結果)があります。
その他、部下や後輩のマネジメントなどにおいても、彼らにポジティブな期待の言葉をかけることで、成績が向上することも分かっています。
このように、私たちは、他者から期待を寄せられることで、その期待に見合った成果を出すことがあります。
成果を褒めたり、感謝することが大切
まずは、どんなに小さなことでも、その人の今の成果を褒めたり、感謝したりしましょう。
「すごいじゃない」「やればできる」「この調子でこれからもよろしく」「いつもありがとう」と言えば、またそれ以上の効果をあげてくれるかもしれません。
その後に、「もっと◯◯したら◎◎な結果になる!」という未来を見せる助言を行うことで、相手もそれを快く受け入れ、容易な説得や教育が出来る様になります。
例えば、「今日の運転は緊張も徐々に解けて表情が柔らかくなってきたね、今度の運転の時にはもう少し肩の力を抜いて安全確認ができるといいね!」など、すでに出た結果に対して「ポジティブな期待を込めて助言」をします。
この程度の「助言」を、応用していけばいいと思います。
おそらく、教習所では多くの教習指導員が活用していることだと思います。
ネガティブなイメージを与え続けると逆効果
ピグマリオン効果とは反対に、ネガティブなメッセージを与えられ続けると、自信が消えて、やる気も出にくくなります。
それを、「ゴーレム効果」と言います。
ネガティブなことを与え続けることが教育だと勘違いしている方も多いですが、もし、お尻を叩くつもりで、部下や同僚にネガティブなイメージを与え続けているとしたら、それは、逆効果になっているかもしれません。
そのネガティブなことの解釈や受け取り方は人それぞれなので、なかには、「上司を見返すために頑張るぞ!今に見てろ!」と逆に頑張る方もいるかもしれません。
しかし、多くの人は自分に対する期待度が低いと感じると本来出せるであろうパフォーマンスがうまく出せなかったりします。
自分では良かれと思って言ったことが、かえって部下や後輩、同僚のパフォーマンスを下げてしまうことも少なくありません。
出来る限りのポジティブな期待を助言する
成果を上げて欲しい相手には、潜在的に潜んでいる能力を最大限に発揮してもらいたい!
そんなときに効果的なのが、「ピグマリオン効果」です。
期待されるとその期待に応えようと努力する人も多いですし、成果が出て、その期待に応えることによって、会社や上司からはさらに高い評価を得ることができる。
これによって「期待と努力」&「成果と評価」の相乗効果が生まれることが成長のスパイラルだと思います。
しかし、この「ピグマリオン効果」を単純に教育方法へ取り入れるだけでは、期待に応えられなかった時や自信がない時に、会社や上司からの期待を裏切ってしまうことになり心理的なストレスになりかねない。
そこで、ポイントとして、結果に対して肯定的な小さな助言を与える程度ことから始める事が望ましいと思います。
適切な期待を助言することで、部下や後輩の成長を早めることができるかもしれません。
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