追突事故をどう防ぐか

追突事故が最多

追突事故は、交通事故の中で最も多い事故類型の一つです。

令和3年中の追突事故発生件数は9万3,098件、事故類型の構成率30.5%になり、日本のあちらこちらで追突事故が起こっている状況です。

最も身近に発生している、交通事故と言えるのではないでしょうか。

追突事故は発生件数が多いだけではなく、追突時の衝撃が強い場合は玉突き事故になり、多重事故などの大きな事故に発展しかねないというリスクもあります。

いくら自分が注意をしていても、停止中に後続車に追突されるという被害も想定できます。

追突事故の原因とは

追突事故の原因としてよく目にするのは、スマホやカーナビに気を取られたなどの脇見、車間距離が不足していた、走行速度が速すぎた、ブレーキを強く踏むのが遅れた、ブレーキの踏みはじめの踏力が弱かったなど。

天候や路面の状況が、影響してくることもあるかも知れません。

そうしたことも踏まえつつ、社有車を運転中に追突事故の加害者にならないため、また、追突事故の被害者にならないために、私たちは何をどう気をつけなくてはいけないかを考えてみました。

追突事故の加害者にならないために

車の運転をしている以上、追突事故の加害者になる可能性は誰にでもあります。

その可能性をできる限り小さくするために、日頃から気の緩みによる油断を起こさないように、やるべきことを確実に行なっていきましょう。

一定の車間距離

安全な車間距離とは、前の車が急停止をしても安全に対応できる一定の車間距離を保つことです。

その中でも、私たちは常に最短の時間で認知判断が行えているわけではありません。

当然、認知判断が遅れる可能性も見込み、安全な車間距離を確保しなければなりません。これらを頭に叩き込み、くれぐれも車間距離を詰めないようにしましょう。

2~3台前の交通状況の確認

注意するのは、前の車だけではありません。

2~3台前の車両の交通状況を確認し、前方車の動きを予測して走行していかなければ、前車の認知判断が遅れた際に、同様に私たちの認知判断も遅れてしまします。

ついつい前車を注視して運転しがちですが、前車に合わせて走行を行うだけではなく、前の状況に合わせて車を運転することが大原則です。

操作は停止してから

カーナビやカーオーディオの操作は、停止中に行いましょう。

時間が掛かる場合や携帯やスマートフォン、道路脇に停めて行います。

スマートフォンの通話は、ハンズフリーなら違反にならないかもしれませんが、他のことに気を取られている状態です。

認知判断の遅れにつながる可能性があることを、自覚しておきましょう。

乗らないという選択

疲労しているとき、強いストレスを受けているとき、常に悩んでいるときは運転を控える勇気も必要です。

運転に集中できていないと道を間違える、障害物にぶつかりそうになるなど、いつもはしないようなことをしてしまうもの。

追突事故の確率も、高くなります。

体調不良や精神的な疲れは、正常な判断ができなくなることを覚えておきましょう。

追突事故の被害者にならないために

車の運転をしているということは、逆に追突事故の被害者になってしまう可能性もあります。

しかし、その可能性をできる限り小さくするために日ごろからできることを行なっておきましょう。

早めの点灯

夕暮れ時、雨や悪天候で薄暗いときは早めに車幅等を点けましょう。

薄暗いと後方車から前方車が見えにくいため、追突される可能性も高くなります。

道路照明が点灯する前にライトを点灯する癖をつけておくと、後方車に存在をアピールできて安心です。

減速するとき

渋滞や信号の変わり目などで減速しなければならないときは、ブレーキを軽く踏んで数回ブレーキ灯を点滅させましょう。

後方車への合図になります。

ブレーキを踏むとき

後方車との車間距離が狭いと、ブレーキにより追突される恐れがあります。

ブレーキを踏む際は、毎回バックミラーで後方の状況を確認する習慣をつけていきましょう。

会社や社員、他の交通参加者のいのちを守ためにも、追突事故を起こさないことはあたり前であり、追突事故をもらわないための心掛けも大切ですね。

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