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運転者の心得~交通法令の遵守~
受験の季節です。今年の大学入学共通テストは、天候に恵まれたおかげで交通の乱れが生じることなく、無事に終えたようで幸いです。
卒業を控えた学生の皆さんは運転免許を取得する期間に突入します。
既に免許を取得済である社会人の皆さんは、教習所での学びをどれだけ憶えているでしょうか?
今回は、教習所で学ぶ学科第1段階第3項「交通法令の遵守」に立ち返り、基本のキについて学び直したいと思います。
①道路交通法の目的
Q.道路交通法に掲げられる正しい4つの目的(一部抜粋)とは、次のうちどっち?
A)
❶自動車の引取り及び引渡しを適正に実施する
❷資源の有効な利用の確保等を図る
❸生活環境の保全に寄与する
❹国民経済の健全な発展に寄与する
B)
❶道路における危険を防止する
❷交通の安全を図る
❸交通の円滑を図る
❹道路の交通によって起きる交通公害などを防止する
②交通規則の遵守と交通安全
Q.次に示す運転行動は正しい?正しくない?
A)よほど速くなければ、もたつかないよう周囲に合わせて速度を調整する。
B)右折する際は、安全が確認できればショートカットした方が時短になってよい。
C)左折する際は、内輪差があるため少しふくらんだ方が安全でよい。
D)ミラー・目視での確認後、ウインカーを出すと同時に素早く進路変更した。
E)見通しの悪い交差点では停止線で停まると先が見えないため、すぐに停止できる速度で進行するのがよい。
F)横断歩道に向かう歩行者を認知していたが、対向車と自車が通過してしまえば安全に渡れる状況だったため早く通過してあげた。
解説
①Aは、「使用済自動車の再資源化等に関する法律」(通称:自動車リサイクル法)の目的です。
道路交通法第一条(目的) |
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この法律は、道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図り、及び道路の交通に起因する障害の防止に資することを目的とする。 |
②A~Eすべての運転行動は、身勝手な解釈による危険な運転行動です。
正しい運転行動(法規走行) |
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A)周囲の速度に惑わされず、標識・標示の制限速度を遵守し速度調整する。 |
B)右折は、交差点の中心のすぐ内側を走行する。 |
C)左折は、あらかじめできる限り左端へ寄せ、路端に沿って徐行速度で進行する。 |
D)ウインカーを出して周囲へ自車の意思を示し、安全を確認した後にハンドルを切る。 |
E)停止線の手前で完全停止し、見ながらまた観せながら発進する。 |
F)横断しようとしている、あるいは横断中の歩行者等がいるときは必ず一時停止をする。 |
まとめ
今回は、教習所で学ぶ学科第1段階第3項「交通法令の遵守」に立ち返り、基本のキについて学び直しました。
運転免許を取得すると自動車を運転できる権利が得られますが、同時に運転者として果たさなければならない義務を負うことになります。
そして、その根拠法となる法律が「道路交通法」です。
運転経験を積み重ねる中で、運転者は都合よく交通ルールを解釈してしまうことがあります。ベテランドライバーもこの機会にぜひ基本に立ち返ってみてください。
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