人間の能力の限界について

自動車の運転は認知・判断・操作の繰り返しです。

その中でも『認知』は人間の能力が大きく影響していると言えます。

運転免許証を取得・更新する上で、まず必要な能力が視力です。

免許の種類に応じて視力検査の合格基準が定められています。

視力検査で合格基準に達したからといって油断出来ません。

視力検査では静止視力が基準となるからです。

自動車の運転は進行しながら情報収集をしなければなりません。

そこで重要になってくるのが動体視力です。

動体視力とは、動いているものや動きながらものを見る視力のことです。

静止視力に比べると低くなる傾向があります。

もちろん速度が上がれば上がるほど低下します。

自動車は便利な乗り物です。

自分の計画に応じて目的の場所に移動することが出来るからです。

しかし、その便利さゆえに無謀な運転に繋がる可能性もあります。

例えば約束の時間に間に合わないとなれば急ぎの心理が働き、速度を上げるまたは危険な場面や場所でも速度を落とさないといった行動になりがちだからです。

しかし、速度が速いということはそれだけ見落としをする可能性が上がるということです。

だから交差点など危険な場所では状況に応じて減速や停止して見ることが重要になってくるのです。

また動体視力は加齢や疲労でも低下すると言われています。

特にベテランのドライバーは経験豊富な分、円滑な運転を意識するあまり速度が速い状態で運転しがちです。

ベテランのドライバーを指導する上で重要なことは身体能力の低下を自覚させることです。

そのためには、定期的に眼科を受診させるなど専門医からの意見を取り入れることも重要です。

また、加齢により白内障や緑内障の発症リスクも上がります。

早期に発見し治療することで見落としによる事故を防げます。

特に緑内障は発見が遅れれば視野欠損が進み、最悪失明してしまいます。

社員の安全を守ためにも会社として、定期的なスクリーニング検査を行うことも必要かもしれません。

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