運転時の錯覚について①

交通事故の原因の約8割はヒューマンエラーにより起きています。
そのヒューマンエラーの原因のひとつに認知エラーがあります。
今回はなぜ認知エラーが起きてしまうのかを探っていきましょう。

1、『走っているのに止まっているように感じる』という錯覚

運転中は前方を走行している車と一定の距離を保つことが多くなります。
その場合、前走車と追従車は自然と同じ速度になっています。
同じ速度で一定の距離を保って運転していると、自分が運転する車が止まっているような錯覚に陥ってしまう場合があります。
これを『追従静止視界』といいます。
ある一定の条件を満たしている時に起こりやすく、どのような条件でそのような事が起きるのかを把握しておくことが大切です。

2、『流体刺激』が少ないトンネル内や夜間の走行時に発生しやすい。

ドライバーは一定の速度で走行しているかを認識する上で、『走行中に流れる周りの風景』で判断する場合も多いのではないでしょうか。
こういった視覚で受ける刺激を『流体刺激』と言います。
外が明るい日中は『流体刺激』を強く受けます。
しかし、トンネル内や夜間の道路は見える景色があまり変わらないため『流体刺激』が弱く、ドライバーは速度を感じにくくなります。
結果として車が止まっているように錯覚し『追従静止視界』に繋がります。

『見通しの良い交差点で左右から来る車に気付かない』という錯覚

周囲に田畑が広がる見通しの良い交差点で、車同士の出会い頭の衝突事故が起きることがあります。
地理的な条件から『田園型事故』、北海道の十勝地方で多発したことから『十勝型事故』などとも呼ばれています。

このような事故には『コリジョンコース現象』が深く関わっていると考えられます。

『コリジョンコース現象』の特徴は、ドライバーが左右から車が接近していることに気付かない、あるいは止まっているように感じる事があります。
起こりやすい状況としては直角に交わる交差点で、自分と同じ速度で接近する車の場合です。
常に斜め45度の位置になり、ドライバーからは止まっているように感じるのです。
これは人間の視野が関係しています。
人間の視野は『中心視野』と『周辺視野』に分けられます。
『コリジョンコース現象』は横からくる車を『周辺視野』でとらえることが多く、同じ速度同じ角度で接近してくる車が動いているように見えないため、危険を認識できていない為、事故に繋がってしまうのです。

このような現象が起きやすいということを理解する事が重要です。

また、事故を防止するためには感覚だけで運転するのではなく、自車の速度はメーター等で常に把握する、交差点に近づいたら意識して目線を動かすことが重要です。

上記に述べたように、錯覚が起きやすくなる環境や要因はありますが、それは事故を起こさないようにしようという意識が低いことが原因です。
適切な車間距離、適切な速度、徹底した安全確認を日頃から意識して運転することで事故を防ぐことは出来るのです。

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