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田舎から出てきて首都圏で運転する場合の注意点について

田舎での運転に慣れている人が首都圏でハンドルを握ると、まず戸惑うのは“余白のなさ”かもしれない。
道路の幅や交通量だけでなく、判断に使える時間や心のゆとりまで含めて、すべてがぎゅっと詰まっている。
田舎では多少ゆっくり判断しても成立していた場面が、都市では一拍遅れるだけで流れから外れてしまうことがある。
特に意識したいのは、先を読む力だ。
目の前の車だけを見ていると、首都圏の交通には追いつけない。
少し前方の信号の変化や、バス停に近づく車、路肩に寄るタクシーなど、「このあと何が起きそうか」を想像することが重要になる。
予測が当たるようになると、急ブレーキや無理な操作が減り、運転そのものがぐっと楽になる。

それから、車線の使い方にも独特のコツがある。
田舎の感覚で「空いているから」と気軽に車線を変えようとすると、思ったよりスペースがなくて焦る場面が出てくる。
首都圏では、ウインカーで意思を示しながらタイミングを待つことで、周囲が少しずつ譲ってくれることも多い。
遠慮しすぎても進めないし、強引すぎると危険になる。
この微妙な間合いは、実際に走りながら掴んでいくしかない。
さらに気をつけたいのが、歩行者と自転車の存在だ。
田舎よりも数が圧倒的に多く、しかも動きが読みづらい。
細い路地から突然出てきたり、信号の変わり際に駆け込んできたりすることもある。
常に「見えていないところにも人がいるかもしれない」という前提で運転するだけで、危険の多くは回避できる。

そしてもう一つ大事なのは、完璧にこなそうとしないことだ。
道を間違えたり、曲がるタイミングを逃したりするのは珍しいことではない。
そんなときに無理に戻ろうとすると、かえって危険が増す。
首都圏は道が複雑な分、やり直しのルートもいくらでもある。
落ち着いて流れに乗り続けることの方が、結果的に安全で確実だ。
田舎で身につけた丁寧さや慎重さは、そのまま大きな強みになる。
ただし、それに加えて「予測」と「流れへの適応」が求められるのが首都圏の運転だ。
最初は緊張するものの、少しずつリズムが見えてくると、あの雑然とした交通の中にも不思議な秩序があることに気づくはずだ。
そこに馴染めたとき、運転の感覚は一段階広がっている。

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