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急な大雪で困らないために
雪道の安全運転心得
ふだん雪の少ない南日本や、太平洋側でも広い範囲で大雪がありました。
皆さん、身の回りの安全、大丈夫でしたか?
急な雪に困って、ネット検索してみると、雪トラブル防止のための予防や対策情報が、気象会社、報道各局、天気サイト、高速道路会社などから、いろいろ提供されています。
中でも
(1)自分自身の運転技術やクルマの性能を過信しない
思いもよらないところで滑ったり、ハンドル操作が失われることもあります。
(2)先を読む
目の前に集中せず、前のクルマの動きも参考にしながら、また、時間の予定で慌てたりしないように、先を読む心が大事です。
(3)無理をしない
急に抜け道を探そうとしたり、渋滞を抜けた途端に、スピードを出そうとしてしまったり、急ごう、無理しようという思いをいつも以上に抑えることも大事です。
(4)冬用タイヤ装着などの事前冬装備
冬シーズン前の早めの準備、また、次の日の天気予報を見て、前の日にできることを行う、など、事前の準備によって、トラブルはかなり防げます。
チェーンを売っている店を立ち往生したクルマを置いて歩き回って探すような事態は、避けたいですよね。
この4つが、特によく取り上げられます。
あなたに最適な対策準備リストができると思います。
今回の大雪では、ふだん雪を体験することが少ない東京や横浜の駅前や町中で、歩行者やタクシーなどが戸惑う風景も、多数報道されました。
雪国とは違い、経験の少ない場面では、対応が後手に回りがちです。
今回の経験で、新しく気づいたことを、自分なりに手元にメモをつくりリスト化しておくと、あなたにとって気づきにくかった点を整理し、次回のもっとも良い、あなたに最適な対策準備リストができると思います。ぜひオススメです。
あと、今回のように急に運転条件が変わった時、すべてに役立つ対策、思い浮かびますか?
基本のようですが、「車間距離」です。
ふだんよりも心持ち長めに、前のクルマとの距離を開けて走る、停止する、そう心がけるだけで、事故のリスクを大幅に減らすことができます。
前のクルマとの車間距離を設けて、たとえ、行程の中で、合計何台かのマナーの悪いクルマに割り込まれたとしても、到着時刻には、影響は出ないでしょう。
前に入ってきたクルマが3台もあったから、1時間以上遅れたなんて、聞いたことありませんよね。
心のゆとりを持てるかどうかが、決め手です。
ワイパーを上げていなかったものと、上げていた場合
さて、下の写真では、クルマは、停車時、雪の予報前に、ワイパーを上げていなかったものと、上げていた場合の写真を並べました。
雪の積もった朝、凍っていて、ワイパーを立てることができず、これでは、フロントガラスの雪をどけるのも一苦労です。
また、凍ったワイパーごと、バケツの暖かいお湯をかけて溶かすような事態になると、ワイパーゴムの硬化(痛み)、早まってしまいそうですね。
右の写真では、ワイパーを立てないまま、数時間で、見事に雪にクルマ全体が埋まってしまいました。
専門の情報サイトを調べていくと、立てなかったワイパーには、以下のような危険があるそうです。
(1)雪の重みでワイパーが折れてしまう
(2)雪をどかそうとドライバーがワイパーを動かそうとして、折ったり故障させてしまう
(3)万が一凍り付いた部分があるのに動かすとゴムの一部がちぎれ又はキズついてしまう
つまり、悪天候で発進後、ワイパーがとっても大事な日なのに、発進前にワイパーを壊したりゴムをギザギザにしてフロントガラスがキレイに見えない原因をつくってしまうというのです。
さて、ワイパーを立てなかったクルマが、ここにも一台、見つかりました。
上の写真で、急いで発信しなきゃ、となった場合、もうひとつ注意は気がつきますか?
ヒント、冬タイヤとかチェーンとか、以外です。
このクルマに積もった、屋根の雪です。
屋根の雪は走っている間に、車内が暖まると、すぐに溶けて、信号待ちなどでブレーキの際に、ザザーッとまとめて目の前に落ちてきます。
突然視界が遮られ、危険ですね。
と、もうひとつ。路上にまとまった雪の塊が置き去られることになります。
あなたが落とすことになる、この雪の塊、後続車には、どう見えるでしょう?
柔らかい落雪か、危険な固い雪の塊か、見てもわかりませんよね。
スピードを出して、急に目の前の雪のかたまりに気づき、急ハンドルを切ったら。。。
そこに、大事故が発生してしまうおそれが生じます。
もらい事故と同じで、渋滞や、事故に巻き込まれるとき、私たちの心には、ついつい、被害者感情が先にわき上がりがちです。
でも、今回気がついた屋根の雪のように、実は、雪対策をしたようでいても、大事故の原因を、いつの間にか、道路に振りまいてしまう、ということも起ります。
雪対策といえば冬装備、だけでは、ないと、よく心に置いて、経験の浅い私たちは、クルマの運転のことを、よく見つめ直す、きっかけにしていきたいですね。