column
花粉症の季節に、事故のない自己管理
急な豪雪や災害に悩まされた、今年の寒い冬が過ぎ。。。
いよいよ、暖かな季節がやってきます!
ピョンチャンオリンピックの興奮と感動もいただき。
さて、元気な春。
と思う人も多いのですが、一方で、各地で始まったスギ花粉の大量飛散が、今年も、日常を苦しめ始めました、と言う方も、多数いらっしゃることと思います。
(※コラム筆者の私も、スギ花粉症です)
一般的に行われている二つの対処方法
花粉症は、免疫反応が元になっているため、一度特定の花粉に過敏に反応するようになると、中々根治しない場合が多く、毎年苦労が続きます。
各種手術等によって、花粉症の症状そのものを起こらないようにする方もおられますが、一般的に行われているのは、以下の二つの対処方法でしょう。
【1】花粉に当たらない
・頻繁に交換しながらマスクを徹底
・帰宅時、玄関外で、頭部・コート・上着等を
可能な限りはたいてから、家に入る。
・耳当て、ゴーグル等、粘膜のある他の部位も
可能なら守る
【2】アレルギーの炎症を抑える
・点鼻薬、点眼薬、洗眼薬、うがいなどの励行
さて、運転の危険は、ここから発生します。
抗ヒスタミン薬(アレルギーなど炎症を和らげる薬)は、眠気を起こすからです。
運転をしなくてはならないときには、服用を抑えなくてはなりません。
万が一、居眠り事故を起こしてしまい、薬を服用していた、ということになれば、過失責任はより重くなります。
でもそれよりなにより、花粉症の対策だったはずが、罪のない人の命を奪うなんて、絶対起こしてはいけませんよね。
薬の影響には個人差がありますから、必ずしも眠くなる、と決めつけてもいけないのですが、以下のふたつをご案内しておきましょう。
【3】薬によって影響は異なる
効き目と眠気の比較
(※花粉症クエスト編集部 https://kafunq.com/antihistamines/より)
上記の表は、花粉症に関連する医薬品での、眠気への影響度の違いを表したものです。
【4】薬の影響を左右する要因
肝機能の状態などによって、薬の効果や、薬の副作用が消えるまでの時間が延びるなどの違いが生じます。
・日々、疲れをためすぎない
・運転の前日にアルコールを飲み過ぎない
これらは、直接眠気に影響するほか、薬の副作用を抑える上で重要な、肝機能に影響する要素です。
花粉症薬の服用を医師から勧められている方、十分に注意しましょう。
いつも心から課題意識を離さない
さて、対策ですが、
たとえば、
1) どうしても薬を飲まなくてはならない場合でも、長時間運転しなければならない前日あたりから、少しずつ服用時間をずらし、眠くなる最悪の時間帯をずらす。
2) 点鼻薬等を含めて、医薬品を使用する時期は、不規則な生活、寝不足などの他、肝臓の分解機能に影響を及ぼす前日の深酒など、日常生活に一層注意を払う。
3) 専門医に受診し、職務等での運転状況の現実をしっかり伝えた上で、影響が少しでも少ない対策を一緒に考えてもらう。
上記に限らず、できることを一つでも行い、「いつも心から課題意識を離さない」こと自体が、きっと効果的ですよね。