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「春」新入社員に確かめたい。安全運転度
春の準備は、大丈夫ですか?
新入社員について、実際に会社に出勤してきて、果たして、職場になじんでくれるだろうか、早く力を発揮するようになってくれるだろうか、ひとりひとりに対して心配や不安も出てきます。
積極的な面談がオススメ
入社前に内定者研修等を実施する企業もあり、必ずしも、新入社員とやりとりが皆無、という会社ばかりではないかも知れません。
また、研修等の機会があれば、新入社員本人の発言や、意見交流の機会が設けられたりもするでしょう。
でもそれで十分、意思疎通が図れることは稀かも知れません。
不安なときが本音収集のチャンス
効果的なのは、やはり個別面談です。
試験のときには思いっきり自分をデコレーションして(飾って)いた本人も、入社時の不安を目の前にする今、「何か、不安なことはありませんか?」と聞かれると、本音で話をしてくれる例が多いはずです。
まさか、「○○業界で際立った発展をされている御社で働くのが夢です!!」などと今さらウソをいう心配は、もうないでしょう。
運転経験を聞きましょう。
新入社員に、ぜひ最初に聞いておいて欲しいことは、「クルマの運転経験」です。
普通運転免許は、30年前の学生たちには、憧れのカーライフを迎えるためにワクワクして取得し、クルマで出かけることが待ち遠しくてしかたなかった「オトナ人生への切符」だったかも知れません。
でも、今や、クルマに夢や情熱を燃やす若い人口は少なく、就職に不利にならないように、とりあえず免許を取っておくだけの学生が多い時代です。
聞くのは、今がチャンスです。
ふつう、営業系社員に対して、運転技能の現状をチェックしたり、また新入社員研修に、運転技能研修を行う企業も多くなっていますが、地方勤務になれば、営業社員でなくても、通勤がクルマにせざるを得ない場合もあります。まずは現状把握、大事ですよね。
「安全講話」の限界
新入社員研修で、社内事故防止、コンプライアンス対策、などの観点もあり、何らかの安全運転講話を実施している例も多く見られます。ただ、免許取得後、長らくクルマの操作から遠ざかっている新入社員に対して、ビデオなどのバーチャル教材と講話だけでは、運転への安全性は中々向上しないのではないでしょうか。
「実技研修」の効果
運転に慣れない新入社員に対しては、自動車学校などに委託しての実車研修が効果的です。ただし、「ペーパードライバー研修」として、ただ自動車学校にスタッフを送り込んでも、企業の背負う安全の責任など、社会人としての、帰属意識などにつなげて、教育してくれるとは、限りません。
教育には、「プログラム内容」がとても大事です。社会人として、道路でのマナーが直接会社の評判になってしまう現実、など、企業人としての新しい安全意識をもってもらえる、教育プログラムの中で、自動車学校の専門指導員とも連携しながら、新入社員研修を行っている先進企業。あ、どこかにありましたね。