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道路交通安全マネジメントシステム
道路交通安全マネジメントシステムとは国際規格「ISO39001」の事をいい、日本を含めた先進国のノウハウや成果を共有し、交通事故の死者や重大な負傷者を減らしていこうという取り組みです。
私共も、企業の交通安全教育センターとしての役割を果たす為に2014年12月に認証を取得していますが、この仕組みには企業の交通事故防止の基本がたくさん詰まっているものだと考えています。
ISO39001とは
ご存知の通り、組織にとって交通事故の発生は、経済的な損失だけでなく、信用喪失や事業存続の危機にもつながる重大事項であり、ISO39001は交通事故の死者や重大な負傷者を減らすことを目的とした、マネジメントシステムの国際規格です。
毎年、内部監査や認証機関による審査で1年間の取り組みをチェックし評価していますが、お客様の中にはチェックの仕組みをもたない企業が多くみられるのも確かです。
具体的な取り組みについては、教習所業の教育ノウハウを生かした各種交通事故防止研修の実施やヒヤリハット情報の収集・活用等、基本的に交通事故を予防する為のシステムを構築し、運用しています。
また、万が一事故が発生した場合の緊急事態対応訓練を実施し、事故が発生した場合の被害を最小限に留めるための活動も行っています。
交通事故は減らせるのか
スウェーデンでは、1997年に国策として「交通事故の死傷者をゼロにする」ことを目標にしました。
当時、全国で137人の子供が死亡していましたが、一桁台まで減少したそうです。
そのスウェーデンが交通事故削減の取り組みを国際規格にするように提案しました。
企業の交通事故の原因を見てみると、脇見や不確認、動静不注視といった人が原因となっていることが多く、防ぐことができた又は緩和できた交通事故が大半を締めます。
つまり交通事故は減らすことができる可能性が高いということです。
交通事故を減らすために何が必要か、世界の専門家を集めて討議した結果が、ISO39001道路交通事故マネジメントシステムの要求事項に盛り込まれています。
培ってきノウハウをお客様に還元し貢献していくことが、私共をご利用くださっているお客様への感謝の気持ちです。
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